プチコラム
なぜ豆乳?
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お知らせ
第一回
〜肥満を豆乳で防ぐ〜
 まず、肥満の原因は、大きく二つのパターンに分けることができます。

1.脂肪細胞の数は同じでも、一つずつの脂肪が大きいので肥満になっている場合。

2.脂肪細胞の大きさは変わらないが、その数が増えるので肥満になる場合。

 大人の肥満を調べると、このどちらかに属しています。大人になってから肥満になった人は、1のパターンです。また、年少から肥満な人は、太り始めた時期が年少なほど、脂肪細胞の数が多くなっています。 そして、脂肪細胞の数が多い人は、肥満になって、ひとつひとつの細胞も大きくなるので、極度に肥満になりやすいのです。

 細胞の数は乳幼児期に決まります。これは、もちろん食べ物、飲み物の影響が大きいのです。豆乳は、必要以上に細胞の数を増やさないだけでなく、細胞の質を豆乳に含まれる植物性タンパク質や、ビタミン、カルシウムによって良質にします。すなわち『型太り』『筋肉質な体』に育てることができるのである。豆乳は、大人にとっても肥満になりにくい体質作りに大いに役立ちます。

 

 第2回
 〜歩き方〜

 ここ数年、子供たちの靴底の壊れ方に、変化が現れたように思います。

以前は、かかとの底からすり減っている子がほどんどでしたが、最近はつま先から壊れ始める子が多くなってきました。

これは、つま先を引きずって歩く子供が増えたからではないか?と思い、観察してみるとやっぱりそのとおりでした。

ではなぜ増えたのでしょうか?一つは最近の靴は厚底のスニーカーなど、歩きずらいものがあるためと思われます。

二つ目は、小さいころからよく外遊びなどで歩く子供には、つま先を引きずる子供は少ないように思われます。

どうしてもつま先を引きずって歩くと、少しの段差でも転びやすい子もいます。当園では、散歩に出かけるときなど意識して、

かかとから地面につけて、つま先で地面を蹴って歩く練習もしています。よく歩くこと!幼児期には大切なことですね!

                                  

  

   第3回 

  〜禁止語〜

  「〜しちゃダメ!」よく大人が使う言葉の一つではないでしょうか?でも、「〜しちゃダメ!」と言われた子供は、

次にどういう風に行動すればよいかが、この言葉ではわかりません。本当に子供が知りたいことは、ダメなことと、

やっていいことが理解できること。「〜はやっていいんだよね。でも、〜はやっちゃいけないよね」と。

やって良いことを最初に伝えると良いのではないでしょうか。例えば、「テーブルの上に登っちゃダメ!」ではなく、

「イスの上に登るのはいいよ。でも、テーブルの上には登れないんだよ」 。このように伝えれば、

子供がどんな行動が良くて、何がダメなのか伝わりやすいと思います。常に「〜しちゃダメ」を多用すると、

本当にやってはいけないときに使う「〜しちゃダメ!」の効果がなくなります。例えば、道路に飛び出そうとしたときなど…。

禁止語が日常会話から少なくなると、日常生活の雰囲気も和やかになると思います。    

   第4回

  〜「外に」訴える〜

 泣く。笑う。怒る。自分の感情を誰かに訴える。これで抱えている問題の解決へとつながる第1歩となる。

自分の感情を表現できると、誰かは必ず理解してくれる人はいるはず。

人間は決して一人で生きていけるわけではなく、誰かの支えがあってこそ生きていける。

泣いている子どもの姿をみて明るい気持ちになった。

  第5回

  〜子育てとは?〜

 子育てとは?子どもの10年、20年先を思って行動できるか。将来どんな大人になって欲しい?

そんなことを頭の隅で考えながら、子どもと今という大切な時間を共有すること。子育てするってワクワクしませんか?

子育てって、本当は知らず知らずのうちに親が育てられていると思います。私が父親として子どもに一番伝えたいのは、

「笑顔」かな〜。笑顔って自分も元気になれるし、笑顔を見ている相手も嬉しい気持ちになれますからね〜

 あなたの子どもに伝えたいことはなんですか?

  第6回

 〜嬉しい!〜

 本当に嬉しくなるときってどんなときだろう?宝くじが当たったときかな〜?

 あなたの嬉しそうな表情を見ていると私は嬉しくなる。誰かの役に立てた。

自分のやったことで誰かが喜んでくれた。これが本当に「嬉しい!」と感じる瞬間。

子育てには、こんな「嬉しい!」の瞬間がいっぱいあると思います。これからが楽しみ。

  第7回

 〜音楽〜

 悲しいとき、疲れたとき、泣きたいとき、音楽に励まされるときってありますよね。

 ミスチルの『彩り』  「ぼくのした単純作業が この世界を回りまわって まだ出会ったことのない人の 

笑い声を作ってゆく♪」こんな歌詞に励まされながら、一人パソコンに向かって、キーボードをたたいている自分です。

自分に出来ることは小さいことかもしれないけれど、コツコツと書き溜めていくことが大切だと気づかされました。

きっと誰かの役に立っていると信じて。

 第8回

 〜秋田の森へ〜

 5月24日(日) 秋田市下浜海水浴場近くにある、秋田森の会 風のハーモニー 佐藤清太郎さんの森へ出かけてきました。

この森は、佐藤さんが所有する30ヘクタールの森の一部を『健康の森』と名づけて、会員の幼稚園、保育園、お年寄りに、ほぼ無償で開放している森です。

森の名前の通り、森を森林浴したあとでは、森に入る前よりも、血圧が下がっているという多くの結果が出ています。

医者、大学教授、経済学者なども多く森を訪れては、炭焼き小屋で熱く人生や森について語っていくとのことでした。

少し話しが横道へそれてしまいましたが、私達(総勢5名)が森に到着するなり、すぐに森へと案内してしてもらい、

一緒に、普段子どもたちが歩くコースを散策してきました。私は、子どもたちが歩く森ぐらい楽勝だろう。という思いがありました。が、

実際はかなりの難コース!まず手はじめに、2〜3メートルぐらいの高さの崖登り。これがズルズル滑って思うように登れない!

かっこ悪いですが断念… 「大人になると足の力だけに頼って登ろうとするから滑るんだよお〜」と、佐藤さんに教えられなるほど!

確かに、はいつくばって登ると、さっきとは違って、すんなり登れました。崖にも3段階あって、最後は15メートルほどある崖!

こんな崖子どもが登れるの?と、佐藤さんに聞いてみると、「もちろん!いっきにこの崖を登ろうとすると、ケガしてしまうけど、

徐々に崖の高さを上げていくと、登れる子どものほうが多いんだよ。この前は車イスに乗った女の子が、

登ってみたい!というのでやってみたら、登れたんだよ!腕の力で登ろうとする方が、うまく登れるからね」と。

この話しを聞いて、大人になるにつれて、固定観念が出来上がり、何でも足の力でどうにかなるもんだと思っているんだな〜と、気づかせられました。 


この森には一つの『ルール』があります。それは、大人が子どもに「あぶない!」という言葉を使わないこと。

「大人があぶないと思うのなら、子どもの先回りをしてその場に行きなさい。この森は、危ないことを体験することで、

どうすれば危険を回避できるのか子どもが学ぶ場だから。」だそうです。なるほど。だから、森の道に突き出している葉っぱや木の枝はそのまま。

自然から、森からたくさんのことを感じ、教えてもらいました。そして、森を、開放してくれている佐藤清太郎さんの、広い心と、

熱い森への思いに触れられて感謝!3時間30分ぐらい熱く語ってもらいました。今度は冬に、炭焼きを体験しながら、

囲炉裏の傍で一晩中火を見ながら語る約束をしてきました。ありがとうございました。

 

 第9回         伝わるといいなぁ〜  1   

 ○笑顔

    こどもの笑顔は見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれますよね。ではどうやったら、こどもも大人も笑顔でいられる

   時間が増えるでしょうか?

    私は大人が楽しそうに笑えば、こどもはこの世界は楽しいものだと思い、笑顔が生まれるのではないかと思います。

   大人が怒った表情でこどもに、「いつも笑顔でいなさい!」と言ってもこどもは笑えないでしょう。だって、子供は『真似』して

 『学ぶ』のですから。『学ぶ』という言葉は『真似る』から派生した言葉だと新聞で読んだことがあります。大人がこどもに笑

   顔で接すると、こどもも笑顔がこぼれる。それ見てまた大人も笑顔になれる。これって相乗効果!幸せな気持ちになれる

   瞬間ですね。

                           きっかけはあなたの笑顔。

                  

 

 

 第10回   望んで無認可保育園

 最近の保育園事情を見ていると、無認可保育園は認可保育園になれなかった保育園が、

仕方なく無認可保育園を営んでい営んでいるという風潮があるように思います。

しかし、望んで無認可保育園を行っているところもあるのです。認可保育園は

、ある程度の約束事の範囲があって、その中で保育が行われないと認可保育園としての平等性に欠けると考られているようです

。一方無認可保育園は認可保育園よりも、より独創的な保育が可能です。無認可保育園のなかにも2種類あります。

政令指定都市などで独自に認定(認証)している認定(認証)保育園と、全くの無認可保育園です。認定(認証)保育園といっていも

、認可園に比べると助成面はかなり少ないのが現状です。全くの無認可保育園は、

保護者からいただく保育料だけで保育園を運営いていかなければなりません。色濃く保育園の特徴を出したい!

資金面では苦労することが多い中、熱い志を抱いて、日々保育している無認可保育園もあるのです。

望んで無認可保育園に子どもを通わせている保護者もたくさんいます。ただ、保育料は所得割ではないので、

働いているのに経済的に厳しい保護者もたくさんいるのは事実です。子どもも大人も日本の国民!国の宝に変わりはないはず、

保育料の格差がこんなにあっていいのだろうか?子どもの明るい未来のために、一生懸命保育していきたい!こう願う思いは、

認可、無認可に関わらず同じはずです。望んで無認可保育園を行っている。こういう保育園もあるのです。

                    

  第11回  〜育児不安〜

  最近こんな本を読みました。『育児不安を超えて』 〜思春期に花ひらく子育て〜 原田正文 著 

 大阪レポートという、大阪で子供を持つ保護者から集めた膨大レポートをもとに、父親であり、精神科医でもある著者が実践

 的な論理を展開している内容です。すごく興味ある内容が盛りだくさんな本なので、時々紹介していきたいと思います。

 今回はその中でも、本の題名にもなっている『育児不安』について。大阪レポートでは、育児不安の一番の原因は何か?と

 いう質問に対して、「子育てに関する不安にが解消されないまま、次から次へと心配毎(不安)が出てくること」という答えが

 一番多かったのです。不安に思っていることを誰かに話すことができれば、この問題は解決の方向に向かうと思うのです。

 では、だれに相談すれば良いのでしょうか?友達や家族が考えられますが、保育園でも相談しきるとしたら、親の選択肢も

 広がると思います。以前、5歳児の園児のおばあちゃんに「うちの孫はみんなと一緒に仲良く遊んでいられるのでしょうか?」

 と聞かれたことがありました。私は、「大丈夫ですよ!ときどきケンカするときももちろんありますが、仲良く遊んでますよ!」

 と話したら、「先生は今まで沢山の子供を見てきたから、うちの孫がみんなと比べても普通なのかどうか判断することができ

 るんですよ!」と、おばあちゃんに言ってもらいました。何か相談してもらえれば、何かしらの役にたてるのではないかなぁ〜

 と感じたのでした。親が不安に思っていることを言ってもらえる、保育園はそういう場所でありたい。自分の不安(悩み)を

 話してもらえる関係を普段からつくっていけるようにしたいです。

 

                   

第12回 〜最高最大のエール〜

 きみさん、という働きながら横浜駅でストリートミュージシャンをしている友達がいます。先日こんな話を聞きました。

 

 昨晩の帰り道、駅を歩くホームレスの方に1000円札をわたしました。半ズボンで寒そうだったので「おじさんこれでズボンでも

買ってよ」といって。おじさんはとても喜んでくれた。道行く人に、「おい、1000円もらいました!1000円も!」と語りかけていまし

た。目のほとんど見えない方で、一生懸命に1000円札をポケットにしまいこんでいました。

 

           でも、この1000円。  実は、おじさんが以前ぼくにくれたものなのです。

 

何週間か前の路上ライブでのこと。冷える街頭の明かりの下、1曲歌い終わると横から声がしました。「あ、あの〜これどうぞ」

そういって、丁寧にたたんだ1000円札をぼくに手渡ししたのです。障害を持ちホームレスでもあるおじさんからいただくのは、か

なり躊躇しました。でも、おじさんの気持ちを大事にしたくて「ありがとうございます」といって受け取りました。おじさんは、なに

かの歌をうたいながら立ち去っていった。すごく歌の好きな人のようだった。

 それで昨晩、ぼくは自分が路上ライブをしている横浜駅前で考え事をしていました。他人の路上ライブをみながら自分のいた

らない点、反省点などに思いをめぐらせていた。足りないな。自分の歌はとことんまだまだ。そのときです。 

 「ばつきゃろーーうっ!」駅前に大声がしました。ぱっと見ると、以前1000円をくれたホームレスのおじさんが、なにやら不良

達をもめているではありませんか。おっとっと、なにかあったら止めにはいらなきゃ。と思っているうちに、ゴタゴタはおさまりまし

た。棒を杖にしてその場を離れるおじさん。冬空の下の半ズボン。やっぱりもらえないな、1000円。

                                返そう。

 トボトボと歩くおじさんを見ていたら、自分の未熟な歌におじさんの1000円を払っていただくことがあまりにも不釣合いに思え

えてきた。ときに命と同じくらい大切なお金。やっぱりもらえないです。さりげなくお返ししてよかった。

 それ以上に、あのときぼくの歌に差し出してくれた1000円。まだこれからの路上ミュージシャンに対する、歌が好きなおじさん

の最大最高のエール。

 その心づくしに駅からの帰り道、ずっとぼくは温かい気持ちでいっぱいでした。

                     おじさん。いつかぼくもでっかい恩返しするからネ。

 

 心があったかくなる話だったので書いてみました。こんな話をいつか子ども達にも話したいです。伝わるといいなぁ〜

  http://ameblo.jp/kimibosi/ きみさんのブログです。興味ある方はぜひ。

 

第13回 〜お手伝い〜

 子供のお手伝いに何を求めますか?上手にやってくれること?早くやってくれること?家事の負担を軽くするため?

子供の立場になってみると、みんな親に喜んで欲しい!「ありがとう!」と言ってもらいたい。この気持ちはだれでも

同じです。親を困らせてやろうと思って、お手伝いする子どもはいないと思います。はっきりいって、子供に手伝って

もらうより、大人が自分でやってしまう方が早い場合は数多くと思います。お手伝いの結果の良し悪しではなく、

手伝ってくれようとする気持ちに「ありがとう!」言える大人になりたですね。

 保育園ではこんなことがよくあります。3歳ぐらいになると、友達のお母さんがお迎えにくると、張り切ってこの友達の

リュックサックを荷物置き場から取ってきてくれるのです。なぜだと思いますか?それは、友達のお母さんに「○○ちゃ

ん、ありがとうね!」と必ず褒めてもらえるからです。自分のリュックサックを持ってきても、なかなか褒めてもらえませ

んからね〜。

              「子供は誰しもの方向に向かって成長している」

   親に好かれたい。親に自分のことを振り向いて欲しい!こう考えてお手伝いをするのだと思います。

特に、自分のことは何でもできるようになる(6歳〜10歳)ぐらいの時期は、自分がお手伝いして、褒められることで、

自分は家族の一員として、親に必要とされることを実感できると言います。

         「ありがとう!」を言われて嬉しいのは、大人も子どももおんなじです。

           

 

第14回 〜聞き耳を立てる〜

 森を散策しているときは、子ども達の会話に聞き耳をたてながら歩くようにしています。もちろん舗装道路では

ないので、足元に意識を集中して歩かないとすぐに転んでしまいます。一歩一歩慎重に歩く子ども達なのですが、

あることに気づきました。それは、舗装道路を歩いているときよりも、友達のことをよく見ているし、優しい言葉を

かけてあげる回数が多いことです。自分がぬかるみにはまりそうになってバランスを崩すと、後ろから歩いてくる

友達に、「ここ転びそうになるから気をつけてね〜!」 尖っている木の根っこを見つけると、「あ〜!とがってる

根っこがある〜!ゆっくり歩いてきた方がいいよ〜!」などなど。保育者が子供に話しかけることも大切です。

でも、子供同士で互いに気を配りながら歩く。友達のことを気にして、優しい言葉をかける。勉強ができるよりも

大切なことを、森は教えてくれているのではないでしょうか。こんなやりとりを、聞いていられるなんて、保育に

携わっている人にしかなかなかできない経験ですね。しかも、毎日のように聞いてます。森を歩いて、一番

癒されているのは保育者かも!?

                    

 

第15回 〜子育て論 父親編〜

 本屋さんの『子育て』コーナーに並んでいる子育てに関する本の多くは、母親が主役となる子育て論に関するものが圧倒的

に多いです。父親として「なんでだろう?」と思うのは私だけでしょうか?日本の男親が、もっと子育てに関わる時間が増えれ

ば増えるほど、日本の将来は方向に向かうと思います。それは、一言でいってしまえば、『未来を担うのは子ども達だから』です。

「男性というのは、人につくすというのが苦手で、どうしても自分の楽しみを優先させてしまい

ます。だから、“こどものペースに合わせて子どもの遊び相手をする“というのは、男にとって苦痛な部分が大きいのです。」(育

児不安を超えて 原田正文著)という一節がありました。しかし、子どもと一緒に遊ぶことを楽しめることができたなら、父親だっ

て子育てが楽しくなるに違いないと思います。どうやって、子どもと関われば、子どもと一緒の時間を楽しむことができるのか?

この方法を学ぶ機会があれば、きっと父親であることに幸せをかんじることができるでしょう。以前参加した、『パパのためのコ

ミュニケーション講座』で一緒だった方が、こんな話をしていました。「子どもと遊びたいんだけど、どうやって遊んでいいのかが

わからない。何かを教えようとしても、すぐに怒るし、本当に子どもと遊ぶことが疲れる。」父親として、子どもと遊びたい!という

気持ちがあるのにも関わらず、うまく子どもと遊べない。私はこの話を聞いて、子どもとの関わり方を少しだけ勉強すれば、子ど

もと楽しく遊べるのではないか?こういう父親の悩みを多く聞く機会を持つことが必要だと感じます。父親発信の子育て論!仙

台から盛り上がっていけるように動きたいと思います。夢は大きく。「父親の背中を見て育つ」を合言葉に。

               

第16回 〜基準〜

 大人の基準てなんだろう?よく子ども達とこんな話をします。「先生(34歳 1児の父)もまだ子どもがいいな〜〜」こう言うと、決まって同

じ答えが返ってきます。「せんせいはもう大人じゃん!」 大人だと思う基準は子どもによって様々です。「だって先生は髭はえてるじゃん

」 「だって先生は車運転できるじゃん」 「だって先生は背が大きいから、もう大人だよ」 「だって先生〜コピー機使えるじゃん!それはも

う大人だっていう証拠だよ」などなど。聞いてて思わず笑ってしまいそうになる答えが続出です。こんな答えが聞きたくて、「先生まだ子ど

もなんだ」と言ってしまうのかも。

 

 

第17回 〜どうやったらオムツがとれる?〜

 「うちの子まだオムツがとれないんです。どうしたらオムツがとれるようになるのでしょうか?」こんな話をよく聞きます。私事で

はありますが、うちの息子の場合を例に挙げてお話ししたいと思います。息子が自分で歩けるようになったころから、「パパちん

(父)トイレに行ってくるからね〜!」トイレに行くときは一声息子にかけてから行きます。そうすると、「ぼくもいく〜!」一緒にト

イレに入るのです。こうやっていつもトイレは息子と一緒にしました。そうしてるうちに、息子もだんだんトイレで排泄することに

抵抗がなくなってきたように見えました。この話を保育園で数名の保護者に話してみたら、だいたい3歳までにオムツがはずれ

た子の保護者は、「うちもわたし(母)と一緒にトイレに入ります。」「うちはおねえちゃんがトイレに行くと必ず弟がついていくん

です。」というふうに、親やお兄ちゃんおねえちゃんと一緒にトイレに入る子は、すんなりとオムツがはずれた子が多いようでし

た。オムツがはずれるのが早いほど良いと、言っているわけではありません。大人が子どもにやってみせることで、子どもが

真似をして覚える。

            

 

 

 第18回 〜先周りする思考回路〜

 眠くって泣いている子どもに、または、お腹が空いていてグダグダな子どもに、「なんで泣いてるの!ちゃんと口で話なさ

い!」という風に子どもに声がけ大人の姿を見かけることがあります。でも、「ぼくは、おなかがすいているから泣いている

んです。」「わたしは、眠くなってきたからグダグダなんです。」というように理路整然と答えられる子どもがいるでしょうか?

だぶんいないと思います。「日本人の親は、なぜ子どもが話せるようになると何でも言葉で言うことをきかせようとするのか

不思議です」こんなことを言っていた北欧のお母さんがいました。親が保育者が子どもの気持ちを察して先回りして行動す

る能力があれば、大きい声を上げて子どもを言い聞かせようとする機会が減るとのでは?と思います。しかも、この能力は

ちょっとのトレーニングで身につくと思います。

 

 第19回 〜給食材料を買いに〜

 みんなが帰宅後いつも20時ぐらいから、毎日次の日の給食材料を買いに出かけます。セルバの魚屋さんまで足を伸ばした

り、2軒3軒とお店屋さんをはしごしたり、保育園に戻ると22時を回っていることがしばしばです。それから次の日の準備に取り

掛かると24時を過ぎることも… 少しでも子ども達の身体に良いものを食べさせたい。「おいしい!」と言ってもらえるものを

食べてもらいたい。そのためには労を惜しまず夜な夜な買い物にでかける、60歳過ぎの園長先生夫婦です。これを24年間

続けていられる要因は何でしょう?答えは簡単!子どもに喜んで食べてもらいたい。子どもの身体つくりは『食』が基本!

という思いがあるからだと思います。今日の給食メニューの赤魚も、夜中に買ってきて、「これはおいしそうだ!子ども達も

きっと喜んで食べるよ〜」と言いながら、下ごしらえしてました。そのおかげで、「このおさかなおかわりした〜い!皮も食べ

た〜い!」と大人気でした。

              

 第20回 〜『書く』ということ〜

 ときどき、コラムやブログを読み返してみると、「ずいぶん自分は偉そうなことをかいているなぁ〜」と感じることが多々

あります。でも、人に何かを伝えたいと思うときに、文字を書いて相手に伝えるというのは大事な一つの手段だと感じる

のです。そして、自分の記憶の中にとどめておく手段としても、『書く』ことは最良の手段だと感じます。ということは、

自分で自分に伝えたい。残しておきたいと思うから書くのだと思うのです。

 

 第21回 〜平和な気持ち〜

 5月に入り、虫達も活発に動き出すと、子ども達の動きもより一層激しくなります。「あ〜〜っ!!かなちょろいた〜!!

」「こっちには、おっきいあり(山あり)いる〜!」「てんとうムシが手の上でおしっこした〜!」などなど、あちらこちらから聞

こえてくる元気な子ども達の声。そして、春といえば、「ちょうちょあっちにいったよ!つかまえて〜!」と、黄色のお散歩用

の帽子を手に持ち、原っぱをかけまわる子ども達の姿を見ていると、平和な気持ちにさせてもらえます。平和な気持ちに

浸りすぎて肝心な写真を撮るのを忘れてしまいました…すいません。

 今年のお正月に、宮崎駿さんと養老孟子さんが、保育園についてテレビで対談していました。この中で宮崎駿さんが、

三鷹のジブリの森美術館の裏に建てた保育園の話しがとても印象的でした。「保育園を開園して一番喜んだのは、実は

私でした。それは、子ども達の元気な姿を観てパワーをもらえるから。」というような内容だったように覚えています。

確かに、子ども達と毎日接していると、子どもに教えることよりも、子どもから教えてもらうことの方が比べ物にならない

くらいたくさんあると思うのです。平和な気持ちにさせてもらうのでした。子どもが原っぱや森で走り回る姿をみていると、大人で

ある自分がやらなくてはならない最重要課題のひとつは、『平和な世の中を作ること』に違いないと。 2010.5.10

 

 第22回 〜つぶやき〜 

 4月の下旬、与兵衛沼を一周していたときのこと、3歳のAくんが「せんせい〜なんであの人鯉のぼりを水に投げてるの?

」聞かれた私も最初は頭の中が????なんのことか全然わかりませんでしたが、じーっと釣りをしている人の釣竿の

先を見て、なんのことか理解できました。みなさんは解りますか?正解は、釣竿が鯉のぼりの棒に、竿の先には魚の餌の

変わりにルアーがついていたのです。このルアーが鯉に見えたということらしいのです。なるほど!この発想力が将来の

日本を引っ張っていってくれる力になると感じます。

 

  第23回 〜連想ゲーム〜 

 どうして川原の石ころは丸いもの多いんだろう?それは川で流されているうちに角がなくなって丸くなっていくから。私もいつに

たら性格が丸くなるのだろうか?人生という川を転がっているのに…」

 私の好きな、サキヒトミさんという漫画家が書いたコラムの一節です。確かこんな感じの内容だった記憶があります。

このサキヒトミさんの漫画が大好きで、高校生の頃から今でも時々同じ漫画本を読むことがあります。

いいな〜と思う本は、何度でも読むたびに新たな感動や、考えさせられることがいくつもあり、病気で寝込んだとき、

なんか思い悩んだときなど読みたくなるのです。

誰が手入れをしているわけでもない、めいろ公園のしらかしの木。毎日のように見ているけれど、今日なんとなくこの木を

じーーっと観ていたら、「なんでこんなに丸いんだろう?」と不思議に感じたのです。

毎日見ているはずの景色が、ちょっと見方を変えると全く違う側面が観えてくる。日々の仕事でも、子育てでも、

自分が今まで「こうなのに違いない!」と思っていることでも、実は、違う方法やもっといい手段があるかもしれない。

頭の中の連想ゲームは、まだまだ続きそうです…

                   

             

 第24回 〜発達段階を知る〜

 親なら誰しもは、「うちの子ってここが、ほかの子と比べるとちょっと違うんじゃないだろうか?」「なんでこんなにイヤだイやだ

ばかり言うんだろう…」などなど疑問に思うことがあると思います。ここで役立つのが、ある程度の子どもの発達段階を知る

ことだと思うのです。

 例えば、2歳〜3歳ごろは、第一次反抗期と言われます。それまでは、大人の言うことをなんでも「ハ〜イ!」と言って、

大人目線で言えば、『聞き分けのいい子』だったのが突然、「イヤだ〜自分でした〜い!」と、これまた大人目線言えば、

『聞き分けのない子』 『わがままっ子』に大変身!

 でもこれは、親に反発しているわけではなく、順調に自我が育っている証拠なのです。自分でいろんなことをやってみたく

なるのです。だからといって、何でも子どもいうとおりになんでも思い通りにさせてしまっては、余計に収集がつかなくなること

が多々あります。  「じゃあどうしたらいいの?」 その答えは、『選択肢』を準備するのは親の役目です。

「こっちとあっちどっちがいい?」選ぶのは子どもですが、答えを二つ準備しておくのは親です。

 子どもとの会話の中で再現してみたいと思います。

1 こども  「おかしがたべた〜い!」

2 おや  「今はおうちにおかしがないんだよ〜。」

3 こども  「イヤだ!イヤだ!今すぐ食べた〜い!ウェ〜〜ン!」

4 おや  「じゃあ〜 ご飯を食べたら、車でお菓子買いに行く?それとも歩いて買いにいこうか?どっちがいい?」

5 こども  「あるいて買いにいきた〜い!」

6 おや  「それはいい考えだね〜☆ じゃあ〜歩いていこうね〜!」

 

 現実はこんにうまい具合にいかないことも多々あると思いますが、試してみる価値はあると思います。我が家では

3歳の息子とこんなやり取りをしています。 

 3の場面で仮に、子どもが 「今すぐ買いにいきた〜〜い!ウェ〜〜〜ん!」と泣き叫んだとします。

そしたら、落ちつくのを少し待ってから、お互いの意見を譲歩しあうというやり方もいいかもしれませんね。

おや 「お菓子は買いにいくよ。じゃあ ごはんを食べたらすぐにでかけよ〜!」など。

 子どもに明るいイメージを持たせられるような言葉だと、より効果だと思います。

そして、子どもと約束したことは守ること。

   ちょっと話が長くなってしまいましたが、「うちの子って、今こういう発達段階の真っ只中なんだ〜!」

こんなことを思いながら子育てしたら、少し気持ちに余裕が出来ると思います。

 わからないことがあったら、保育園や誰かに相談してみるといいですよ。

 

 参考図書 『』発達がわかれば子どもが見える』 〜0歳から就学までの目からウロコの保育実践〜

 

          

第25回 〜縦割り保育の良いところ〜

 縦割り保育の良いところとはなんだろう?年下の子は、目標とする年上の友達と過ごせることで、メリットがたくさんある

ことは解りやすいと思うのですが、では、反対に年上の子にどんなメリットがあり、このメリットをうまく人に伝えることはできる

のだろうか?ここ数年、頭の片隅にこんな疑問が常にひっかかっていました。

 最近、この数年間のモヤモヤを解決してくれる本に出会いました。

 『みんな未熟な親なんだ』〜グループ子育てのすすめ〜 原田正文 著  この本で、大阪レポート(コラム第11回参照)

の結果から次のようなことが解ったと書いてありました。『経験は何ものにも代えがたい』子どもを持ってから母性を豊かに

発揮できている母親の条件として、少女時代(幼少期)の子どもとの接触経験や育児体験が多い人という条件があり

ました。なるほど!そう言われてみればそのとおりですよね。子ども生まれて初めて赤ちゃんをだっこする母親に、「赤ちゃん

を生んだんだから、ちゃんとした1人前のお母さんにすぐなりなさい!」という方が無理ですよね。子どもも少しずつ成長

していくように、親だって少しずつ成長していくものです。大事なのは、子育てに関して解らないことがあれば、いろんな人

に聞いてみることです。育児書通りに自分の子どもがすべて当てはまるわけがありません。

 幼少期に、年下の子と触れ合うことで、知らず知らずのうちに、「いろんな性格の赤ちゃんがいるんだなぁ〜」ということを

肌で感じることでしょう。

           

 

第25回 〜いつもの景色〜

 毎日通っている森。毎日見ている景色。毎日のことなので、このすばらしい自然を当たり前だと思ってしまう

自分がいる。でも、決して当たり間のことではない。

今回の大地震以後。今まで当たり前だと思っていたことは、本当は当たり前なことでなくすごく幸せなこと

だった。そう思わずにはいられない。当たり前の反対語は『ありがとう』だと、だれかが言ってました。

全くその通り!感謝の気持ちを忘れると、いつのまにか当たり前だと思っていまう心が、人間のどこかには

潜んでいる気がしました。

                 毎日子どもたちと森に通えることに感謝です!

           

 

 第26回 〜目線の先は〜

  友達と一緒に見ている目線の先には何があるんだろう?

  背中がとっても楽しそうに見える。そして、嬉しい気持ちになる。

  一つの物事を誰かと一緒に共有し、楽しめる。

  ちょっとややこしく説明するとこんな感じかもしれないが、

  友達と一緒に時間を共有しる楽しさが、子どもの背中から伝わってくる。。。

  

第27回 〜背中に思う〜

 子どもの成長のある程度の成果が見られるのは思春期だと言われています。

中高生の非行や問題行動を理解するうえで、有力な説明理論の一つに、

ハーシの統制理論があります。「ある一部の人々が、なぜ犯罪に走るのか」を

問題にするより、「多くの人々は、なぜ犯罪に走らないのか」を論じています。

ハーシは、「非行に走らない理由」を、社会的な『絆』に求めました。

『絆』とは、家族や友人との愛着、楽しい思い出などのことです。

 つまり、楽しい経験(有形有無の社会とのつながり)があるば、思春期に入り、

いろいろな問題にぶつかったり、友達から悪事に誘われたとしても、解決や断る力が

つくと。 

 家族と一緒に料理をしたり、散歩に行ったり、近所の公園で遊んだり、こんな日常の

積み重ねが、実は楽しい思い出と、脳に蓄積され、自分の窮地を救ってくれる源となる

のです。

  次のお休みの日は、家族で笑顔の時間を作ってみては?

  きっときっと、子どもの楽しい思い出となるはずです。そして、そんな子どもの笑顔に

  大人がパワーをもらうはずです。

        

 

第27回 〜絵本〜

 しかまベビーホームから絵本『こどものきもち』を出版しました。

大人の方々に読んでいただきたい、どちらかといえば、大人の方々向けの絵本

です。

 「なんで子どもは親の言うことを素直に聞けないんだろう?」という悩みを持って

いる大人の人はたくさんいると思います。

 子どものきもちを知ることで、こんな悩みの解決のヒントになれば嬉しいです!

初版は200部のみの印刷なので1冊1,400円となっています。

 興味のある方は、メールでお問い合わせ下さい。すいませんが送料別です。

 送料は郵便なので400円ぐらいだと思います。

 先着100部には、絵を描いた坂井花菜10歳(しかまベビーホームの卒園児)

のサイン入りです。

第28回 〜今日も森へ〜               2012.1.14

 冬の森。寒ければ寒いほど空気を肌で感じることが出来る。

 特に今日のように風が強ければなおさら。

 「はぁ〜はぁ〜 今日は昨日みたいに息白くならないね!」

 森に行くと、とにかく心地が良い。

       自然の、それの一部が人間。

 子ども達には、うまく言葉で説明するのは難しい。

 いや、言葉にしてしまわないほうが良いのかもしれないとさえ

 思う。子ども時代に五感で心地よさを感じれば、

 大人になっても自然の心地よさを求めるようになるだろう。

 自然を大切にしなければいけないと思ってくれるだろう。

  現代社会は便利、快適を追求するあまり、人間が自然の

 一部であることを忘れかけているのではないだろうか。

 ともかく、子ども達には森の心地良さを、たくさん感じて欲しい。

 

        

 

 第29回 〜リメイク〜                          2012.2.9

 5〜6年使い込んだ牛乳パック車が、だいぶ壊れてきたのでリメイクすることに。

「これ壊れてきたよ。この絵本破れてきたよ。先生直してくれない?」

子ども達は、次々に壊れたものを持ってきます。私もできる限り直せるものは

直して使います。その結果だんだん、おもちゃは紙やダンボール、牛乳パック

など直すことのできる素材を好むようになりました。

そして、子どもの目の前で直す作業を行います。そうすることで、ものを大事に

使う気持ちが育ってくれたら嬉しいと思うからです。

 さて、今回はリメイクの工程を写真に撮ってみました。

まず、両面テープを貼り、ダンボールを切ってくっつけます。それから、角を

ガムテープで貼ります。ここからは、Y先生がダンボール部分に

木工用ボンドを薄く塗ってからアイロンで布を貼り付けます。下の部分は、

よく滑るようにフェルトを貼ります。これで完成!1台リメイクするのに、

2時間ぐらいかかりましたが、これでまた5年は使えることでしょう。

  足の裏でこぐ。下半身が強化されます。

 

  

 第30回 〜暇な時間〜                          2012.2.9

 「暇だね〜。何もすることないね〜どうする?」

 子ども同士のこんな言葉を親が聞いたら、どんな風に考えるでしょう?

「先生うちの子に勉強教えてください。」「習い事でも始めさせようかしら?」

        暇な時間なんてもったいない!!!

ボーっと何をするか自分で考える時間は大切です。

想像力を磨く絶好のチャンスです。

しかもこの時間を友達と共有できるなら、なおさらチャンスです。

特に幼児期後期(3歳頃〜6歳頃)は大切にしたいです。

日本人は、与えられて仕事をこなす能力は高いものの、

0(ゼロ)から新しい仕事を生み出す能力はそれほど…

と言われることがあります。

 暇な時間。ボーっとしている時間。そーっと子どもたちを

見ていると、案外、自分達で遊びを考え、実行することが多いです。

 

第31回 〜縦社会〜                     2012.2.16

「今日は『隊長ごっこ』しま〜す!まざりたい人〜!」

「はーい!」「ぼくもまざりた〜い!」

6歳のМちゃんの一声で隊長ごっこが始まりました。

「じゃあ〜 Rちゃんが一番の隊長で。Kくんが二番の隊長それから…」

Мちゃんがどんどん隊長の順番を決めていきます。

年下の子はМちゃんに言われたことを守ります。そうしないと一緒に

遊んでもらえないから。

 ときどき「隊長の順番を代えるから!良い事したら1番の隊長に

なれるってことだよ。」良い事とは、友達に優しくすることのようでした。

逆に、意地悪をすると降格です。

 ここは大人社会と同じです。社会の縮図が確実に存在します。

今は年下の子も、いずれは年長になり、下の子とこのようにして

遊ぶんだと覚えていくのです。

 子ども同士の遊びのなかでしか学ぶことができないこと。

それは、こういうことだと思うのです。

第32回 〜幸せを感じる瞬間〜                     2012.3.5

 幸せを感じる瞬間はどんなときですか?

 海外旅行をしたとき?ディズニーランドに行ったとき?

 日本人は、非日常に幸せを求めることが多いと聞きました。

 そして、混雑しているところに出かけるほうが、大人の満足度が

 高いというのです。例えば、空いている観光地に出かけるより、

 大混雑のディズニーランドに出かけるほうが、

 「わざわざ子ども達のために疲れる思いをしてまで尽くしている」というように、

 大人の苦労が、=満足度に繋がる傾向があるそうです。

 言われてみればそんな気もしますが、日常にも幸せを感じることのできる瞬間は

 いくらでもあるように思います。

 「見つからなかった探し物は〜 ポケットに入ってましたと、幸せなんか

 おそらくそんな感じだろって、君の声は教えてくれる〜!」

 ミスチルの『ひびき』の歌詞の一節です。

 子どもと過ごす時間には、こんな幸せを感じる瞬間がありふれています。

 子どもとの時間を、幸せだと感じることが多くあればあるほど、

 実りある人生と言えるのではないでしょうか。

 私は、子どもに親として育ててもらっているように日々感じています。

 子どもに、何かを教えることよりも、教えてもらうこと。気付かせてもらうこと。

 の方がはるかに多いです。

 日常で幸せ探しみませんか?そして、教えてもらいたいんです。

 みんなに話して欲しいんです。

         保育園とはそんなところでありたい。

 

 

第33回 〜 けやきに想う 〜                     2012.4.10

 毎日のように通っている森の広場、めいろ公園の中心にある『けやき』

強風でも、大雪でも、倒れることなくしっかり立っている。

「なんで?なんで倒れないの?」

子ども達の率直な質問に、「それはね、根っこがあってね…」と答える私。

こんな話をしながら、ふと思った。

幼少期とは、『根っこ』を育てる時期。

でも、根っこは目に見えにくい。土を掘ってみなければ全く解らない。

見え難いが、見えないわけではない。

見ようとすれば見える。

「えっ?どうやって?」という声が聞こえてきそうですね。

では、想像してみてください。

子どもが成長したときの姿を。

成長したとき(思春期頃)いろいろな困難にぶつかりもがくことが

必ずあるでしょう。このとき、心の支えになる一つが幼少期の経験。

友達と一緒に野山を駆け回ったこと。お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、

保育園や幼稚園の先生、近所のおじちゃんおばちゃん、お姉ちゃんお兄ちゃんに、

優しくしてもらったこと。この幼少期の経験を通して、自尊心が生まれ、相手の気持ちが

少しずつ解るようになっていく。

 『根っこ』とは、幼少期とは、こんな時期。

こんな素敵な時期に関わることのできる大人って幸せだと想うのです。

 

第34回 〜 工夫〜                     2012.4.17

 

「どうやったらAくんみたいに木登りできるんだろう?」

森の中から、木の根っこや、ブロックの残骸などなど

いろいろ集めてきて、どうにか木に登ろうと試行錯誤する

Kくん。探せば何かしら見つけられるのが森のいいところ。

約20分間あれやこれや考えて、やってみては失敗…

 結局今日は登れず。でもいいんです。

チャレンジしてみることに意味がある。

大人になったら、きっと思い通りにいかないことだらけ。

      幼少期に自分の思い通りにならず、

      試行錯誤してみる経験こそが宝物。

そんなことを考えながら、あえて手は貸さずにそっと

遠くから保育者は見守っていました。

 

第35回 〜 世界は広い〜                     2012.4.25

    「私の夢は大人になるまで生きることです。」

 フィリピンのゴミ捨て場の中で、ビンやスクラップを拾って懸命に

 生きようとする少女の言葉です。

 世界にはこのような子どもが星の数ほどいるかもしれません。

 わが子とさほど変わらぬ歳と子が、このような状況下で懸命に

 生きている。

 

 私は、たまたま偶然に日本という経済的に恵まれた国に生まれた。

 フィリピンに生まれた命と、命の価値は全く同じなはず。

         でも、環境は全く違う。

  わが子がゴミ山でゴミを拾って生きていく場面を想像してみる。

             胸が苦しくなる。。。

 では、自分にできることは何なだろう?

 日本に、たまたま生まれて、暖かい部屋で何不自由なく暮らしている

 自分にできることは何?

        マザーテレサの言葉

    「あなたは、あなたであればいい。」

 とは言っても、これで世の中は変わるのだろうか?

 不安になり、さらにマザーテレサの言葉を調べてみると、

     「平和は、笑顔からはじまります。」

 そう!これなら子ども達の一緒にできる!

     笑顔は連鎖するもの。

   空はどこまでも繋がっている。

   必ず、フイリピンや世界中に届くはず。

         子どもの笑顔。

 

第36回 〜 フロー理論 〜                     2012.4.26

 アメリカの心理学者 チクセントミハイの『フロー理論』

 「人間がある行為に没入しているときに感じる包括的な感覚を フローと呼ぶ。」

 

 私流に解釈すると、「時間も忘れて夢中になって遊ぶ感覚が フロー」

 このフローには、浅いフローと 深いフローの二種類がある。

 浅いフローとは、簡単に手に入れられるフロー。例えばテレビゲームなどが

 あげられる。電源を入れればすぐに始められ、すぐに楽しい状況を演出して

 もらえる。 車に例えると自動車(すぐにスピードが出る)

 

  深いフローとは、身体的で味わうフロー。これはテレビゲームのように

 一瞬で楽しくさせてもらえるものではない。準備運動的な要素を必ず

 必要とする。どうすれば楽しくなるだろうか?こうしてみたら?

 ああしてみようよ!試行錯誤しながら徐々に楽しくなっていく。

 車に例えると自転車(スピードにのるまで時間がかかる)

 

 チクセントミイは、フローの状態にあるときは、勝敗、過去や未来、自我、環境と

 いった区別すらなくなる。つまり、ある行為に没頭してこそ楽しみが得られ、

 それが遊んでいる状態なのである。と述べている。

 

 なるほど!

 毎日、森で遊んでいる子ども達を見ていると、この深いフロー状態を

 味わえるから、本当に楽しいに違いない!

 しかまベビーホームの卒園児が、よく話してくれるのは、「森でみんなで

 遊んで楽しかったな〜!」というもの、深いフロー体験というものは、記憶

 にも残りやすいのだろう。

 思い返してみれば、25年前のファミスタ(ファミコン)の試合は思い出せないが、

 25年前の、友達と一緒にサッカーしたり、野球したり、鬼ごっこしたりという

 思い出は容易に思い出せる。

 

 楽しい思い出がたくさんあるほど、大人になったとき困難にぶつかっても、

 困難を超えようとするパワーが湧いてくる。

 毎日、森や保育園で子ども達が夢中になって、遊ぶ姿を見ていると、

 世の中にある、いろんな理論が「なるほど!」と感じる場面が多い。

 子ども達ありがとう☆

第37回 〜 答えは無限大〜                     2012.5.10

 「子ども可能性は無限大」と、よく言われますが、子どもの可能性を無限大

に引き出すには、幼児教育をいう特殊な分野に関わっている人にしかできない

ことなの? お金を出して学習塾などでしか引き出せないものなの?

日々、日常的に子どもと関わっている親や、保育者にできることって何?

 

 結論。私は、日々、日常的に子どもと関わっている者が、子どもの可能性を

無限大に引き出せる要素を多々持ち合わせています。

     今回はその一は『発問』です。

 発問とは、質問の仕方。と言い換えることができると思います。

 「1+1=は、いくらですか?」と聞けば、答えは2しかないですよね。

 でも、

 「2が答えとなるも問題はなんですか?」と聞いてみれば、答えは無限大です。

 答えが無限大にあるような聞き方を大人がすれば、子どもの答えは無限大です。

 例えば、今朝私と息子(4歳)は徒歩で保育園に登園してきました。その際、

 道端に咲いているたんぽぽの花の中にアリが入っていました。

 私は、「アリ何してるんだろうね〜?」

 息子 「おなか空いているから、家にたんぽぽの花持っていくんじゃない!」

 私  「そうだね〜 そうかもしれないね〜!」

 こんなふうに、どんな答えが返ってきてもいいような発問をする。

 「何してるんだろうね〜?」 「どこにいくのかな〜?」などなど。。。

 子どもは考えなくては、答えを出せないようなイメージです。

 考えるという作業は、大脳の先頭前野(イメージ脳)が活発に活動します。

 そして、子どもの答えをすぐに否定しない。まずは受け止める。

 自分の意見を認めてもらうと、ドーパミン、セロトニンといった、脳内快楽物質

 がよく分泌され、気持ちが前向きになり、いろんな考えが浮かんできます。

 文字通り「答えは無限大です」

 日ごろの発問一つでも、子どもの可能性を引き出すことができる。

 そんなことを想うと、ワクワクしちゃいます☆

 

 

第38回 〜 子育てと地球環境論〜                     2012.6.9

 日々子ども達のこと考えていると、避けては通れない問題が地球環境問題。

私達大人が子ども達のこと愛おしく思うのと同じように、子ども達もまた大人に

なったら、自分の子どもを愛おしく思い、そしてまた、その子どもが……

というように、脈々と受け継がれていくことを想像しながら、今を生きる。

そんな使命が大人にはあるように思えるのです。

「自分だけがよければいい」「今がよければ、あとのことは子ども達の世代で

考えるだろう」これって、子どもの未来を想うという視点にかけているのでは?

 『地球環境白書 平成12年版』に、「空気中の二酸化炭素の含有率が急速に

上昇している。自然の変動率がこれから数十年間に10倍のペースで変動すると

予想される。その結果、急速な気候変動により、今までにない、気象の局地的な

パターンが突然変化するかもしれない。」と書いてありました。

 最近、子ども達の森に出かけると、6月上旬だというのに、夏のスコールのような

天候になることもしばしばあります。10年前の予想が的中しているように感じて

ならないのです。

 しかし、だからといって、二酸化炭素を大量に出している企業が悪い、国が悪いと

批判ばかりする気は毛頭ありません。大人が批判ばかりしていたら、子ども達も

批判ばかりする大人に育ってしまうでしょう。子どもは大人を真似っこする天才ですから。

 大人のすることは、現実を知り、どのようにすれば良い方向に向かうことができるのか

示すことです。例えば、二酸化炭素を削減しながら、豊かな生活を目指すには、自然の

恩恵を最大限に受けさせてもらいながら、エネルギーを作り出す方法がいくつもあります。

 『地産地消のエネルギー 新妻弘明 著』、「エネルギーを段階的に利用する方法

 (カスケード利用)によって、温泉(100度)⇒80度で利用し⇒40度で利用し⇒最後は

 水として利用する」。また『地宝論 田中 優 著』でも、今まで地域から迷惑施設と

呼ばれていた施設を、逆に是非地域に作って欲しいと言われる施設にする、再生可能

エネルギー施設が日本全国には多々あることなど、「現実を変えよう、良くしよう!」という

人たちは日本全国にたくさんいる。

 子どもの未来を思えば想うほど、自分にできることからコツコツとやらなければいけない。

コツコツやっていくことが、自分の幸せにつながっていく。

            森を走り回る子ども達を見て想うのでした。

             

 

第39回 〜 安全基地でありたい〜                     2012.6.27

 「何かあったら先生にギューッとしてもらえる!」そう思えるだけで、子どもは安心感を

を持つことができます。そして、友達同士で遊ぶことができるようになります。

         そう、保育者は『安全基地』のような存在。

気持ちを受け止めてもらえると感じながら成長していく子どもは、大人になったら

自分がしてもらったように、また、子ども達を受け止められるようになるでしょう。

 

第40回 〜学ぶとは?〜                     2012.7.5

『学ぶ』とは、失敗から学ぶことが多々ある。

いつでも失敗しないで成功し続けることが大事?

新しいことに挑戦してみようとするなら失敗はつきものだろう。

失敗してもまた、やってみようとする気持ちが大事。

こんな気持ちを育てていきたい。

毎日通っている、森のはらっぱには、小さなカエルがたくさんいます。

「いた〜〜〜!いたよ、いたよ、早く誰かつかまえて!」

カエルは好きなんだけど、怖くって捕まることのできないBくん。

友達は、カエルを捕まえることができるので、羨ましいんだけど、

なかなか手が出ない… 

1週間後Bくん、とうとう捕まえてみようと、おそるおそる手を出してみるが、

もちろん逃げられてしまう… う〜んくやしい。そんな想いが表情から

伺える。さらに1週間が経ち、Bくんより年下の子までもがカエルを

捕まえられるようになっていく。。。 さらに5日が経過。

「カエルいた〜!!!」と叫ぶ、女の子のところへ、Bくん含め6人が

駆け寄る。6人いっせいにカエル目掛けて手をかぶせる。

「あっ!つかまえた。」カエルはBくんの手の中に。

とうとう捕まえられるようになったBくん。この後、次々にカエル(ちっちゃい)を

捕まえる。

            とても誇らしげな表情。

      できない ⇒ できる に変わった瞬間だった。

捕まえられるようになるまでの約2週間。Bくんの中でいろんな葛藤があっただろう。

手を出してみては、逃げられ… を何度繰り返したことだろう。

この間、私は一度もカエルの捕まえ方をBくんに教えなかった。

Bくんは友達の捕まえる様子から学んだらしい。そして、最後は、

「カエルが怖い。」という気持ちよりも、「カエルを自分の手で捕まえたい!」という

想いが勝った。

      大人の私がやったことと言えば毎日森に通っただけ。

        Bくんは、自然と友達からたくさんのことを学んだ。

 

第41回      〜食べる〜                     2012.7.12

 人間のすべての活動のうちで、五感を同時にすべて使って行う行為は、

               『食べること。』

子どもは脳に、五感の情報を入れて、これを処理していく。このくり返しで

脳を発達させていきます。食べることは、その行為だけではなく、

食にまつわるプロセス(野菜を育てる。収穫する。調理、配膳、あと片付けなど)

も五感を多いに使います。『食』を大切にすることは、子どもの脳の発達、

身体の成長の大きな要素です。

 とりわけ、味覚の形成は乳幼児期で決まる。と言われています。子ども時代に

好きななった食べ物の組み合わせで、人は生涯の食習慣を作っていきます。

好きな食べ物を増やす方法は、「どれだけ多くの食べものの五感情報を脳に

蓄積してきたか」で決まります。つまり、乳幼児期に、数多くの素材そのものの

持つ五感情報を蓄積させることです。例えば、幼少期にジャンクフードばかり

食べて育った子どもは、大人になってからもジャンクフードばかりをおいしい!

と感じます。もちろん、健康状態も芳しくないものとなってしまうでしょう。

一方、素材の味を生かした料理、世界的に見ても素晴らしといわれる日本食。

米を中心に、野菜、魚、お肉(少々)栄養バランスが取れています。

では、どうやったら 『おいしく食べられるのか?』 次回につづく。

 

第42回       〜ボロが勲章〜                     2012.7.12

 保育園の人気図鑑。  何年間使っているだろう?

破れるとすぐに子ども達が「先生破れてるよ〜 直して〜!」と持ってくる。

もしくは、自分達で破れているページをセロテープで貼り付ける。

ものを大事にするとは、『直す』という作業を子ども達と楽しみながら行うことでも、

身についていくのだろう。

   この図鑑は、そんなことを教えてくれているように想う。

 

第43回       〜子どもに親育てしてもらっている私〜                     2012.8.31

 

  息子が3歳だったころ、40度の高熱を出して、

  保育園を休んでおばあちゃんに(夫婦共稼ぎなので)

  お願いしたときのこと。

  20時頃、おばあちゃんの家に慌てて迎えにいった父(私)。

  おばあちゃんちの玄関を開けた瞬間、

  真っ赤な顔をして、額にヒエピタ貼った息子が、

  フラフラしながら走ってきた。

  そして…

  「パパちん。おなかすいてない?大丈夫?もう夜だよ。。。」

  息子は、40度あるのに。高熱でフラフラしているのに、

  「なんでこんなにお迎え遅いの!!!!」と怒られるだろうと

  
   思って玄関を開けたら…
 

   息子の第一声は、父を気遣う言葉。。。。

   子どもに、一人前の親になる為に育ててもらっているんだな〜。

   そう感じずにはいられない毎日です。

 

第44回         〜こんもり子学級〜                       2012.12.13

 

「こんもり子(子守り)学級。

先日、山形県長井市の祖母(88歳)に会いに行ってきました。

仙台に比べたら、ものすごい雪でした(写真がなくてすいません)
...
そこで聞いてきた話が、こんもり子(置賜地方の方言)学級の話。

「ばあちゃんが小学生のとき(昭和8年)は、こんもり子学級っていう

クラスがあったんだぞ。」兄弟が多くて経済的に苦しい家は、娘を

奉公に出し、奉公に出された女の子は、5〜6年生になると

奉公先の家の赤ちゃんをおんぶして小学校に通い、おむつ交換などの

世話をしながら授業を受けていたとのこと。

普通に通う小学生とは違う、隔離された特別学級が存在していた。とのこと。

 そこまでしないと、子どもが小学校にも通わせてもらえない世界。

  つい80年前にはあったのです。

 頭が痛いから、二日酔いだから…、と何かに『できない理由』を考えて

現実から逃げたがる自分にとって、とても勉強になる話を聞いてきました。

 

第45回         〜兄弟時間〜                       2013.1.16

 

お姉ちゃん達(4歳)がマンカラに夢中な朝の時間。

「だっこして〜!」と、弟、妹が走ってきた。

「いいよ〜! お姉ちゃん達マンカラしてるから、こっちの足に座ってね。」

片方の足に弟、妹を抱っこしながら、マンカラを続けるおねえちゃん。

こんな光景を毎日見られるなんて、私は幸せだと想います。

古き良き昭和のような兄弟時間が、ここには流れています。

 

第46回          〜霜柱〜                        2013.2.22

森の気温約1度。

土の合間から霜柱が顔を出していた。

... 「久しぶりに見たね〜。」子ども達に

声をかけたら、「エッ!いっつもあるじゃん!」

そう。子ども達の注意力があれば、この時期

毎日のように見つけるらしい。

さすが。

30分もすると、すっかり溶けてしまいました。

霜柱の一瞬を楽しむ。

幼児期も人生という視点からみれば、一瞬なのかも

しれない。今日も森には子ども達の笑い声が

響いてました。


 

第47回          〜真似っこの天才〜                        2013.4.24

 

我が家の、ある朝6時30分。

朝ご飯とお弁当を作っているお母さんの

真似っこしている次男1歳。

笑顔で、ゴボウをグリルに突っ込んでます。

お母さんが楽しそうに料理をしている姿を観て真似っこ。

子どもは真似っこの天才。

『教える』というより、大人が楽しんでやっていることを

子どもに真似してもらえば良いのでは?

楽しそうにしている大人の姿を子どもが見ていれば、

明るい未来を想像することができる大人に育ってくれるであろう。

第48回          〜ラオス〜                        2013.5.24

 『ラオス』

とある保育園の園長が、ラオス人の保護者から

「園長先生〜 ぜひ一度でいいからラオスに
...
遊びにきてください!」

何度も何度も誘われたので、ラオスを訪れたそうです。

そこで目の当たりにした光景が忘れられないとのこと。

「路上は、大人や子どもで大変賑わっていた。

だれかが仕事をしている人で、だれが遊んでいる人か

解らない。そう思えるぐらいみんな楽しそうに、

大人も、子どもも表情がとってもキラキラして、

幸せそうだった。日本に帰国してから、

日本(東京)の人たちの表情をみると、

ラオスのことがとても懐かしく想い出される。」

私が子どもに伝えたいのは、『生きていることの

、命を与えてもらっていることの楽しさ、嬉しさ』

伝える手段として志事(仕事)がある。

社会を創っているのは、私達一人一人

ということは、私が変われば社会は変えられる。

希望が湧いてくる。

第49回          〜懐中時計〜                        2013.5.24

 

『海中時計』

お父さんがとっても大切にしていた海中時計がありました。

あるとき、父が帰宅すると海中時計が壊れていたのです。

父は激怒し子ども部屋に行きBくん(9歳)を怒鳴りつけました。

「こんなことをしたのは、おまえだろう!!!なんで

壊したんだ〜!!!」

父がBくんを殴ろうとした瞬間、姉のCちゃんがBくんの

身体に飛びつき、父に叫びました

「お父さん 殴りたいなら私を殴って!Bは壊していない!

 なんで見てもいないのにBのせいにするの!」

父 「じゃあだれが壊したというんだ!C!おまえは見たのか?

  誰が壊したのか!!」

C 「見てないわ!でもBはそんなことをする弟じゃないもの!

  それだけは解る!だから、お父さんがBを殴ろうとするなんて

  おかしい!私を殴ればいいでしょ!」

 父は静かに部屋を出て行きました。。。

 このやりとりの最中Bはずっと無言でした。。。

 この出来事から10年後、兄弟で海中時計の話になりました。

 B 「お姉ちゃんごめんなさい… 本当はあの海中時計俺が

   壊したんだ… 」

 C 「お姉ちゃん知ってたよ。あなたが壊したって…
  
   でも、わざとじゃないんでしょ。間違ってこわしちゃったん

   でしょ。きっと。 そう思ったから、あなたのことを

   かばったんだよ。」

 B 「…」

 「言うまでもなく、私は一生姉に頭が上がりません。

 私のことをこんなに本気で、かばってくれる姉を持って

 幸せです。」

  

 涙がでました。。。 私もこんなに真剣に誰かをかばうことの

  できる人間になりたい。

第50回          〜お客さん〜                    2013.5.27

4年前の雨降る3月末のある日。

「ピンポーン!」
...
保育園の玄関のチャイムが鳴りました。

「あの〜 卒園児のYですけど〜」

声の主はYくん18歳。

「おかげさまで、大学に進学することができました。

 しかまの保育園でお世話になったおかげです!

 よかったら、子ども達と一緒にこのお菓子

 食べてください。」

 雨降りの中、自転車で1時間かけてきたらしい。。。

 びしょ濡れのお菓子の箱だった。

 それが逆に嬉しかった。

 もちろん、Yくんのお母さんに無理やり

 「行ってきなさい1」と言われてきたのかもしれない

 (たぶんそう)それにしたって、私が18歳のときなら

  行きたくない!とういう選択を選ぶだろう。

  ありがたいことに、こういった訪問が度々ある。

  「成人式の帰りなんです。」家族で顔を見せてくれたAちゃん。

  「就職が決まって、来月から東京なんで、顔を見せにきました。」

  と、Kくん。

 
  こんなに大きくなっても、保育園に自ら顔を出してくれるなんて

  嬉しい。

  「記憶に残っているんだな〜。」覚えてくれていることが

  嬉しい。

  第51回          〜「あの〜よかったら…」〜        2013.5.27

大好きなラーメン屋さんのお話です。宜しかったら読んでください。

 家族4人で、ラーメン屋さんに行ったときのこと。いつも混んでいる

 お店なので、この日もカウンターで親子4人並んでラーメンを


 食べていました。次男は1歳。自分一人で食べたい盛り。

 案の定、手づかみで食べるので、手や口の周りがベッタベタ。

 そんな時、小さな声が聞こえました。

「あの〜 これ良かったら濡らしてきたので使ってください。」

 カウンターの中で、ギョウザを包んでいた20歳ぐらいの

 お兄さんが、自分のポケットから出した手拭きを

 カウンター越しに差し出してくれた。

 
 私 「ありがとうございます!」ビックリしたのと、

 確実に、マニュアルにはないであろう行動が嬉しかった。

 気持ちが交錯し、その場では、この言葉しか出なかった。

 帰り際もう一度 「ありがとうございました!とても助かりました。

 汚しちゃってすみません。」とお礼を言うと。

 「全然大丈夫です。」と恥ずかしそうにペコっと頭を下げてくれた。

 感動させていただいたら、「感動させてもらいありがとうございます!」

 と、相手に伝えることにしているので、家に帰ってから、ラーメン屋さん

 に、お礼の手紙を書きました。こんな素敵な出来事を、お店の親方や

 女将さん、そのほかのスタッフの方々に知って欲しかったから。。。

 数日後、丁寧な手書きのはがきが、店の女将さんから頂きました。

 以下転記します。

 
 「先日は、ご来店の上、ご丁寧に御礼状まで送っていただき有難う

 ございました。ギョウザのお兄さんは、アルバイトさんで大学生です。

 私のお店では、お客さんにとって、社員もアルバイトも関係なし。

 皆同じ店員、責任の重さに違いはなし!と親方から仕込まれています。

 なので、喜んでいただいて何よりです。本人も嬉しかったらしく、

 頂いたお手紙を何回も読んでおりました。

 では、また機会がございましたら、お気軽にお立ち寄りくださいませ。」
                         女将より。

 私は、「ありがとう」を伝えたいだけだったのに、私の手紙を

 何度も読み返してくれたことを、教えてもらうことによって、

 私の方が「ありがとう」の気持ちをたくさん頂いたようでした。

 その後、女将さんと、フェイスブックでお友達になったり、

 お店にも時々おじゃましては「あ〜 しかまさん いらっしゃ〜い!」

 と、お付き合いさせていただいてます。ご縁に感謝です。

 第52回          〜 志 〜      2013.5.27

今から28年前。私の両親は、今の場所(仙台市青葉区小松島)で

保育園を開業しました。当時、私は10歳でした。

中古の家付きタバコ屋さんを購入し、店舗部分をリフォームして、
...
保育室を一部屋作りスタート。

元はタバコ屋さんだったので、タバコを売る権利も譲り受けました。

しかし、私の父は、タバコを売る権利を当時の日本たばこ産業に返却

したのです。

日本たばこ産業の担当者が、我が家に来たときのことを今でも覚えています。

担当者 「しかまさん 本当に、権利いらないんですか?誰かに売ること
 
    もできるんですよ? それか、自動販売機を置いておくだけで

    もかなりの収入があると思うのですが…」

父  「お返しします。誰かに売ることもしません。

    私は、食べ物から健康を考えたいから、保育園を開業

    しました。だから、タバコで収入を得ることを望みません。」

   担当者は失笑しながら、権利書を持って帰っていきました。

   

   当時、保育園には園児はほんの数名。。。とても保育園で

   食べていけるような状態ではありませんでした。

   でも、『志』を曲げることを嫌った父は、時にはお金よりも

   大切にしなければいけないことがある。

   そう想ったみたいです。

   今でもこの『志』は守られています。

   だからこそ、保育園を続けて入られるのではないか?と

   感じています。

第53回          〜おすそ分け〜      2013.5.27

私の子ども時代の話ですが、宜しかったら読んでみてください。

今から30年前、私が宮城県七ヶ浜に住んでいた頃。

私の母親は、知り合いのTさんの赤ちゃんを家で預かっていました。
...
毎月、もちろん保育料を頂いていました。

でも、年2回Tさんは「会社でボーナスが出たので、少しですが

おすそ分けです。」と、持ってきてくれるのでした。

お金のおすそ分けなんて聞いたことがありません。

でも、Tさんは「いつも四釜さんには、よくして頂いて本当に

感謝しています。だから、ほんの気持ちなんです。気にしないで下さい。」

お金をもらうためには、自分の人生の大事な時間を犠牲にする必要がある。

つまり、お金 = 時間の犠牲の対価。というふうになんとなく

子どもながら思ってましたが、この出来事以来、

「仕事するって素敵なことなんだな〜。だって、だれかに感謝してもらえるん

  だもの。」そう感じたのでした。

 

第54回          〜眠る前のひと時〜      2013.5.28

「もう寝る時間だよ!寝なさい。」

たぶん誰しも親なら、何度か口にしたことがある台詞。

私も時々言っちゃいます…

確か、3年前に『なぜ子どもは眠る前に布団ではしゃぐのか?』

についてレポートを書きました。

 

こんな内容だったと想います。

なぜ眠いのにも関わらず、子どもは布団に入ると、はしゃぐのか?

それは、100パーセント自分のことだけを親が見ていると、

確信ができる時間は、布団に入ったときだから。

あわただしい日常生活では、子どもに親が100パーセント向くことは

なかなかないだろう。例えば、昼間絵本を読んでいるときでさえ、

絵本を読み終わったら、夕食の準備を始めるなど、

何か子どもと一つの行動を共にするときでさえ、大人はけっこう

次の行動を考えてしまうもの。。。そして子どもはこれが解る。

 しかし夜眠るときだけは違う。布団に入って真っ暗になれば

 子どもは親の行動を独占できる。一緒に眠るという行為を

 共有できる。親は自分だけのことだけを観てくれる。

  つまり  『超嬉しい』

 よって、すぐ眠るなんてもったいなさすぎる。

 こんな風に想っているのかもしれない。子どもは。

では、親はどうすればよいか?

早く布団に入って、子どもと遊ぶ時間を確保する。

我が家の場合は21時30分に眠って欲しいと想ったら、

21時ごろ布団に入るようにしている。。。

私は、この時間が大好き。そして、子どもより早く眠ってしまう…

第55回      〜夢を語る大人との出会い〜     2013.5.28 

 『夢を語る大人との出会い』

私は大学受験に失敗し、

浪人生活を送ることに。
...
まさか、この一年が私の人生を

大きく変える年になるとは…

私は、予備校でたくさんの

明るい未来を語る大人達に

初めて出会いました。

「大学受験は通過点、その後何が

したい?どんな人生を歩みたい?」

毎日が刺激的でした。

「明るい未来を語れる大人に

なりたい!」

そう想いました。19歳の春。

今でも、もし過去に戻れる

としたら、浪人時代に戻りたい。と、

思うほど、衝撃的でした。

あのときの出会いがあったからこそ

今の自分がいる。

第56回      〜想いを計る〜     2013.5.28

数年前、私の保育園の『押入れ』にまつわるお話です。

宜しかったら読んでください〜い。

当時、保育園の押入れには勝手に登ってはいけない。という
...
ルールがありました。登りたいときは、先生に聞いてから

登らなければいけなかったのです。

5歳のМちゃんは、とても面倒見の良い女の子でした。

こんなМちゃんが、あるとき先生に何も言わずに

押入れに登っている瞬間を私は見つけました。

そしてすぐに私は「なんで先生に聞かずに登ってるの!

登りたいときはどうするんだっけ!」強い口調で

Мちゃんを問い詰めました。。。

Мちゃん「だって、だって…」

私 「だってじゃないでしょ!ダメなものはダメだよね!」

Мちゃん 「シクシク…」泣き始まる。

私 「泣いてもダメなのものはダメだよ!」

こんなやりとりをくり返し、Мちゃんが落ち着いてから、

再度聞いてみた、「どうして登ったの?黙って登ったら

怒られるのは解っていたでしょ?」

Мちゃん「だって、Bちゃん(2歳)の使っていたおもちゃが

押入れに入ってしまって、泣きそうになってたから、

すぐに取ってあげたかったんだもん。。。」

Мちゃんは力いっぱい、小さな声を振り絞ってつぶやきました。

私は、Мちゃんに申し訳なくって、

その場ですぐに謝りましたが、自分の行動が情けなくって

情けなくって…

それからというもの、『結果はおまけ』という言葉を

心で繰り返すようになりました。

結果ももちろん大切ですが、過程を聞いてからでも良いはず。

子どものことももちろんですが、私の園の先生達にも、結果も

大切だが、どんな過程があって、結果に結びついているか、

この過程が、次に繋がる要素を多分に含んでいる。

Мちゃんは私に、こんなことを教えてくれました。ありがとう☆

 追伸

 この一件以来、押入れを自分で改造し、3歳以上なら自由に登って

 良い遊び場にしちゃいました。

 

第57回      〜敬老の日〜     2013.5.29

保育園では、毎年敬老の日に、子ども達が作品を

作って、おじいちゃんおばあちゃん達に郵送させてもらってます。

保育園と先生達にとっては、かなり手のかかる一大イベントです。

敬老の日から数日後、おじいちゃんおばあちゃん達から、お礼の

手紙がたくさん届きます。孫へ向けて。担任の先生へ向けて。

保育園に向けて。3種類もの手紙を書いてくださる方も

けっこういらっしゃいます。

ある、おばあちゃんは、「リビングの壁面が、毎年保育園から

送ってもらえる作品でいっぱいになってます。

毎年すごく楽しみにしています!」4人兄弟すべてが、私の保育園の

卒園児なので、かなりの量になっているようです。

それが嬉しい。

また、あるおばあちゃんは、「孫にパソコンを使って返事を書きたい

からパソコン覚えました。そして、自分で自分のことをデジカメで撮れる

ようになったよ〜。」 かなり気合が入ってます。

こんなお手紙をたくさん頂くと、お父さんお母さん

おじいちゃんおばあちゃん、あっての私の命。ありがたいです。

 

 

第58回      〜だいたいがいい〜     2013.6.6

こんなおおらかな気持ちを持てるように顔晴(がんば)ります☆

『だいたいがいい〜』

子どもを叱っていたお嫁さんが
...
お姑さんから言われた言葉です。

あるときお嫁さんは娘(小学生)を

ひどく叱っていました。

「なんでなの!!!ちゃんと言いなさい!」

「さっき言ったことと違うでしょ!」

「だからタダメなんでしょ!」等々

娘を追い詰める言葉のオンパレード。。。

見かねた姑が

「子育てはな〜 だいたいがいいんだぞ〜 

子どもを追い詰めるな〜。」

お嫁さんは 「おばあちゃんは孫に甘いのよ!!!

そんなに甘やかすからダメなのよ!厳しくしないと

ろくな大人にならないんだから!」

 

こんなことを言っていたお嫁さんも、今では姑の立場。

『子育てはだいたいが良い。』ようやくその意味が

解ってきたそうだ。

子どもが失敗した、事柄だけを見るのではなく、

なんで失敗したのか? 良かれと思ってしたことが

なんらかの原因で失敗したのかもしれません。

追い詰めれば追い詰めるほど。子どもは萎縮して

本音を言い難いでしょう。

私は好きです。『子育てはだいたいが良い』

第59回      〜心のチキンスープ〜     2013.6.10

『知人の方から教えていただいたお話です』

心のチキンスープ」という世界的ベストセラーが

ありますが、その10ページに「スラム街の奇跡」

というエピソードがあります。

スラム街200人の子供達への調査レポートは、

「この子たちの将来には何も期待できない」でした。

しかしそれから25年後。

追跡調査できる180人の内、176人が、

弁護士や医者、あるいはビジネスマンとして

人並み以上の成功を収めていました。

彼ら彼女達が、異口同音に口にしたのは、

ある先生の名前でした。

調査した教授がその先生に直接会って尋ねました。

「スラム街から多数の成功者を出した魔法は?」

先生の答えは、

「とても簡単なことです。私は生徒たちを愛したのです」

僕が感慨を込めて心に刻んだエピソードです。

第60回      〜理論+実践〜     2013.6.11

 『理論』+『実践』

 どうやったら子育てはうまくいくんだろう?

 だれにでも当てはまって、上手くいく方程式なんて

 あり得ない。と私は想っている。

 むしろ、子育てが上手くいくってなんだろう?

 大人の言うことを、なんでも「ハイ!解りました!」と、

 聞くこどものこと?

 そんなことはないだろう。自分の幼少期を思い出してみれば

 決してそんなことはなかったはず…

 子育てがうまくいくコツみたいなものが、

 もしあるとしたら、それは『子育てを楽しむ』ことが

 できるようになることかもしれない。

 「じゃあ〜 どうやったら楽しめるの?」

 楽しむ為には、ある程度(本当にちょっとだけ)理論が必要。

 サッカーに例えると、

 ゴールデンエイジと呼ばれている幼少期には、『楽しい』だけが

 原動力で、ボールを蹴っていても、次第に上手くなるが、

 大人になってからは、そうはいかない。

 ある程度の理論を元に、ボールを蹴る方が、上達するスピードが

 全く違ってくる。

 子育てにおいても、これは当てはまる気がする。

 『発達段階』を、なんとなく知っておくだけでもいい。

 身近な例をあげると、反抗期は、親のことが嫌いになるから

 反抗するわけではない。自我が芽生えた証拠。

 この前段階の、親との基本的信頼関係の確立がなければ、

 反抗期はこないだろう(人によって程度は違う)

 つまり、しっかり育っているから、反抗期が来る。

 これは、簡単な理論。

 あとは、実践で鍛える。上記のことを、子どもにそのまま

 伝えたら、余計に子どもを怒らせてしまうだろう。

 理論で子どもは納得するわけがない。(自分もそうだった)

 わが子を、理論を元に客観的にみることのできる視点を持つ。

 もっと言えば、わが子の気持ちを受け止められる『受け皿』を

 大きくする。  第二回へ続く。

第61回      〜理論+実践 パート2〜     2013.6.12

 〜受け皿を広げるには〜 1

自分という受け皿を広げるには
...
どうしたらよいだろうか?

ここ数年ずっと考えていました。

最近やっと答えが少し見えてきました。

わが子のおかげで。

子どもの幸せを願わない親はいないでしょう。

私もずっとそう思っていました。

だから「こうしたほうがいい〜 ああしたほうがいい。」

いろいろと教えたくなります。

教えすぎは、子どもから大事な失敗して学ぶ。という機会を

少なくすることにもなります。

自分の子ども時代を振り返ると、多くの失敗をしてきたからこそ

『今』があると想うのです。

「そんなこと解っているけど、できないよ〜。」

多く方に言われてきました。

そうなんです。

 『わかる』と、『できる』は大違い。

 『わかる』⇒『できる』

 この⇒部分は、なかなか難しいものです。

私は、子育てを楽しむことができるようになったのも、

この⇒を通過することができたから。

そして、大きな原動力は『想い』『自分の幸せ』。 つづく

第62回      〜失う前にきづくこと…〜     2013.6.12

終末期医療を専門に行い、これまで1000人の死を見届けてきた

緩和医療医 大津先生のお話です。

あるとき、若い男性が病院に運ばれてきました。

数時間の心臓マッサージの甲斐なく… 息を引き取りました。

そこに、女の子と若い女性が駆けつけてきました。

女の子 「ねえ〜 パパなにやってるの?起きて?

    早く〜 パパーー! パパーーーー!!!!!」

   女の子は理解しました。もうパパは戻らないと。。。

死亡宣告を終えて、病室を出ると、後輩の若い医師が

 「医者って何なんですか!? こういう命を救う為に

  、僕らは医者をやっているんじゃないんですか!?」

  泣きながら、ぼくに言いました…

 「今日無事に生きられているということは実はとても

  幸せなこと。自らの両親が健在なのだとしたら、

  それもまた幸福なことです。」

  大好きな人が死なずに、今日生きていてくれる。

  これ以上の幸福は、なかなかない。

  だからこそ、失う前に気付く必要がある。

  こんなことを思う毎日です。

第63回      〜働かせてください!〜     2013.6.12

日本理化学工業 大山会長の講演会で聞いたお話です。

今でこそ障害者雇用で有名な、日本のチョークシェア一位

日本理化学工業が、最初はどんな理由で障害者雇用を始めたのか?

今から数十年前、工場の隣に養護学校がありました。

この養護学校の先生から「生徒に職場体験をさせて欲しい!」

何度も頼まれたそうです。なぜなら、当時養護学校の生徒は

卒業し、進路が決まっていなければ、親元へも戻れず

働くこともできず、特別な施設で一生を過ごさなければならなかった

そうです。だから、せめて一週間だけでも『働く』という経験を

生徒にさせたい!こんな熱い思いが先生にはあったようです。

先生の熱意に押されて、大山会長は社員に訳を話て承諾を得て

生徒を受け入れることになりました。

職場体験当日、生徒達は働くことが嬉しくて嬉しくてたまらない

様子で、お昼休みのベルがなっても仕事の手を休めず、

社員が「一緒にお昼を食べよう!」と、声をかけると、

とびっきりの笑顔で昼食を共にしたそうです。

職場体験最終日、大山会長のところに、社員達が押し寄せてきました。

「あの子達(養護学校の生徒達)を、ここで雇ってください!

お願いします!面倒は私達が見ますから!お願いします!」

大山会長はビックリしました。詳しく社員から話を聞くと、

「かわいそうです!あんなに楽しそうに仕事をする子なのに、

卒業したら、施設で一生を過ごさなければいけないなんて。。。

あんなに一生懸命働く子達を見ていたら、私達がもっともっと

やれることがあるような気がします!」

大山会長は社員の熱意を受け止めて、子ども達を受け入れること

にしたそうです。

 楽しそうに仕事(志事)をすることで、どれだけ人の心を

 動かすことができるのか。とてもグッとくるお話でした。感謝。

第64回      〜真理とは?〜     2013.6.12

私の大好きなお話です。

私は(私も)「真理に至った瞬間、劇的な手ごたえがあるはず!」

そう思っていました…

『歎異抄講座』

親鸞と、親鸞の弟子 唯円(ゆいえん)の問答です。

唯円 「毎日念仏を唱えていますが、躍り上がるような

   歓喜が感じられません。また急いで浄土に参りたい

   という心が起こってこないのは、いったいどうした

   ことでしょうか?」

親鸞 「私も、この不審をずっともっていた。唯円よ、

    あなたも私と同じ心であったか!」

親鸞も唯円も、世間から見れば一つの真理に至っている。

それでも、確実な手ごたえがないので、何かしら不安だ。

この「手ごたえのなさ」を、むしろ信用する。

  

  真理とは『これで良いのだろうか?

     本当にこれでよいのだろうか?』と問い続ける

     姿勢のことだから。

  時々この話を思い出しては、自分は問い続ける姿勢を

  忘れていないか、子ども達と過ごす中、

  自問自答の日々を楽しんでます☆

第65回      〜キミは天才だ!〜     2013.6.12

保育士資格と幼稚園教諭1種の資格を取得する為に通った

大学のスクーリングでのこと。

その日は工作の授業。みんなでドングリゴマを作っていました。

先生は65ぐらいの方。

ことあるごとに、「キミはコマ回しの天才だ!」

「キミはどんぐり選びの天才だ!」とにかく生徒を褒めまくる。

しかも、真顔で。

3日間の授業の最後に、先生が「子ども達のことをたくさん褒めて

欲しい!そうすれば、子どもは必ず伸びる!」

今でも時々思い出す。

先生に言われた「キミは天才だ!」

決して私は工作が得意なわけではないが、

褒められれば、やっぱり嬉しい。

孫正義も少年時代、父親に

「正義 おまえは天才だ!」

と、よく言われたそうだ。

だから、正義少年は

「おれって天才なのかも?」

と、自分で思ったと、本に書いてあった。

 「キミは天才だ!」

第66回      〜いのちをいただく〜     2013.6.21

坂本さんは、
...
食肉加工センターに勤めています。


牛を殺して、

お肉にする仕事です。


坂本さんは

この仕事がずっといやでした。


牛を殺す人がいなければ、

牛の肉はだれも食べられません。


だから、

大切な仕事だということは

分かっています。

でも、

殺される牛と目が合うたびに、

仕事がいやになるのです。


「いつかやめよう、いつかやめよう」


と思いながら

仕事をしていました。


坂本さんの子どもは、

小学3年生です。


しのぶ君という男の子です。

ある日、小学校から

授業参観のお知らせがありました。


これまでは、

しのぶ君のお母さんが

行っていたのですが、

その日は用事があって

どうしても行けませんでした。

そこで、

坂本さんが授業参観に

行くことになりました。


いよいよ、

参観日がやってきました。


「しのぶは、ちゃんと手を挙げて

 発表できるやろうか?」


坂本さんは、

期待と少しの心配を抱きながら、

小学校の門をくぐりました。

授業参観は、

社会科の「いろんな仕事」

という授業でした。


先生が子どもたち一人一人に


「お父さん、お母さんの

 仕事を知っていますか?」

「どんな仕事ですか?」

と尋ねていました。

しのぶ君の番になりました。


坂本さんはしのぶ君に、

自分の仕事について

あまり話したことが

ありませんでした。


何と答えるのだろうと

不安に思っていると、

しのぶ君は、

小さい声で言いました。


「肉屋です。普通の肉屋です」

坂本さんは

「そうかぁ」とつぶやきました。


坂本さんが家で新聞を読んでいると、

しのぶ君が帰ってきました。


「お父さんが仕事ばせんと、
 
 みんなが肉ば食べれんとやね」


何で急にそんなことを

言い出すのだろうと

坂本さんが不思議に思って

聞き返すと、

しのぶ君は学校の帰り際に、

担任の先生に呼び止められて

こう言われたというのです。


「坂本、何でお父さんの仕事ば
 
 普通の肉屋て言うたとや?」

「ばってん、カッコわるかもん。
 
 一回、見たことがあるばってん、
 
 血のいっぱいついてから
 
 カッコわるかもん…」


「坂本、
 
 おまえのお父さんが仕事ばせんと、
 
 先生も、坂本も、校長先生も、
 
 会社の社長さんも肉ば食べれんとぞ。
 
 すごか仕事ぞ」


しのぶ君はそこまで一気にしゃべり、

最後に、


「お父さんの仕事はすごかとやね!」


と言いました。


その言葉を聞いて、

坂本さんはもう少し仕事を

続けようかなと思いました。


ある日、

一日の仕事を終えた坂本さんが

事務所で休んでいると、

一台のトラックが

食肉加工センターの門を

くぐってきました。


荷台には、明日、

殺される予定の牛が

積まれていました。


坂本さんが

「明日の牛ばいねぇ…」

と思って見ていると、

助手席から十歳くらいの女の子が

飛び降りてきました。


そして、

そのままトラックの荷台に

上がっていきました。


坂本さんは

「危なかねぇ…」

と思って見ていましたが、

しばらくたっても

降りてこないので、

心配になって

トラックに近づいてみました。


すると、

女の子が牛に話しかけている声が

聞こえてきました。


「みいちゃん、ごめんねぇ。
 
 みいちゃん、ごめんねぇ…」


「みいちゃんが肉にならんと
 
 お正月が来んて、
 
 じいちゃんの言わすけん、
 
 みいちゃんば売らんと
 
 みんなが暮らせんけん。
 
 ごめんねぇ。
 
 みいちゃん、ごめんねぇ…」
 

そう言いながら、

一生懸命に牛のお腹を

さすっていました。


坂本さんは

「見なきゃよかった」

と思いました。


トラックの運転席から

女の子のおじいちゃんが降りてきて、

坂本さんに頭を下げました。


「坂本さん、
 
 みいちゃんは、
 
 この子と一緒に育ちました。

 だけん、
 
 ずっとうちに置いとくつもりでした。

 ばってん、
 
 みいちゃんば売らんと、

 この子にお年玉も、
 
 クリスマスプレゼントも
 
 買ってやれんとです。

 明日は、どうぞ、

 よろしくお願いします」


坂本さんは、

「この仕事はやめよう。もうできん」

と思いました。


そして思いついたのが、

明日の仕事を休むことでした。


坂本さんは、家に帰り、

みいちゃんと女の子のことを

しのぶ君に話しました。


「お父さんは、
 
 みいちゃんを殺すことは
 
 できんけん、
 
 明日は仕事を休もうと思っとる…」


そう言うと、

しのぶ君は「ふ〜ん…」と言って

しばらく黙った後、

テレビに目を移しました。


その夜、

いつものように坂本さんは、

しのぶ君と一緒に

お風呂に入りました。


しのぶ君は坂本さんの背中を

流しながら言いました。


「お父さん、

 やっぱりお父さんが

 してやった方がよかよ。

 心の無か人がしたら、
 
 牛が苦しむけん。

 お父さんがしてやんなっせ」


坂本さんは

黙って聞いていましたが、

それでも決心は

変わりませんでした。


朝、坂本さんは、

しのぶ君が小学校に出かけるのを

待っていました。


「行ってくるけん!」

元気な声と扉を開ける音がしました。


その直後、

玄関がまた開いて


「お父さん、
 
 今日は行かなんよ!
 
 わかった?」


としのぶ君が叫んでいます。

坂本さんは思わず、

「おう、わかった」と

答えてしまいました。


その声を聞くとしのぶ君は

「行ってきまーす!」

と走って学校に向かいました。


「あ〜あ、子どもと約束したけん、
 
行かなねぇ」とお母さん。


坂本さんは、渋い顔をしながら、

仕事へと出かけました。


会社に着いても気が重くて

しかたがありませんでした。


少し早く着いたので

みいちゃんをそっと見に行きました。


牛舎に入ると、みいちゃんは、

他の牛がするように角を下げて、

坂本さんを威嚇するような

ポーズをとりました。


坂本さんは迷いましたが、

そっと手を出すと、

最初は威嚇していたみいちゃんも、

しだいに坂本さんの手を

くんくんと嗅ぐようになりました。

坂本さんが、

「みいちゃん、ごめんよう。
 
 みいちゃんが肉にならんと、
  
 みんなが困るけん。
 
 ごめんよう…」


と言うと、

みいちゃんは、

坂本さんに

首をこすり付けてきました。


それから、坂本さんは、

女の子がしていたように

お腹をさすりながら、

「みいちゃん、じっとしとけよ。

 動いたら急所をはずすけん、

 そしたら余計苦しかけん、
 
じっとしとけよ。じっとしとけよ」

と言い聞かせました。


牛を殺し解体する、

その時が来ました。


坂本さんが、


「じっとしとけよ、

 みいちゃんじっとしとけよ」


と言うと、

みいちゃんは、

ちょっとも動きませんでした。


その時、

みいちゃんの大きな目から

涙がこぼれ落ちてきました。


坂本さんは、

牛が泣くのを初めて見ました。


そして、

坂本さんが、

ピストルのような道具を頭に当てると、

みいちゃんは崩れるように倒れ、

少しも動くことはありませんでした。


普通は、

牛が何かを察して頭を振るので、

急所から少しずれることがよくあり、

倒れた後に大暴れするそうです。


次の日、

おじいちゃんが

食肉加工センターにやって来て、

坂本さんに

しみじみとこう言いました。


「坂本さんありがとうございました。

 昨日、あの肉は少しもらって帰って、

 みんなで食べました。

 孫は泣いて食べませんでしたが、

 『みいちゃんのおかげで
  
  みんなが暮らせるとぞ。
  
  食べてやれ。
  
  みいちゃんにありがとうと
  言うて食べてやらな、
  
  みいちゃんがかわいそうかろ?
  
  食べてやんなっせ。』

 って言うたら、孫は泣きながら、


 『みいちゃんいただきます。
  
 おいしかぁ、おいしかぁ。』

 て言うて食べました。
 ありがとうございました」


坂本さんは、

もう少しこの仕事を

続けようと思いました。

ある学校で、

保護者の一人から、


「給食費を払っているのに、
 
『いただきます』と
 
子どもに言わせるのはおかしい」


というクレームがあった、

との話を聞いたことがあります。


「なんという常識のない保護者なんだ!」


と片付けるのは簡単です。


でも、もしもこの保護者が、

この話を知っていたとしたら、

どうだったでしょう?


現在の食生活は、

「命をいただく」というイメージから

ずいぶん遠くなってきています。


そしてその結果、

食べ物が粗末に扱われて、

日本での一年間の食べ残し食品は、

発展途上国での、

何と3300万人分の年間食料に

相当するといいます。


私たちは

奪われた命の意味も考えずに、

毎日肉を食べています。

動物は、みんな自分の食べ物を

自分で獲って生きているのに、

人間だけが、

自分で直接手を汚すこともなく、

坂本さんのような方々の


思いも知らないまま、

肉を食べています。


動物だろうが植物だろうが、

どんな生き物であっても、

自分の命の限り

精いっぱい生き続けたい、

そう願って生きているんだと

私は思います。


命をいただくことに対しての「思い」。

お肉を食べて

「あ〜、美味しい。ありがとう」

お野菜を食べて

「あ〜、美味しい。ありがとう」


そこに生まれる思いは

どんな思いでしょう?

お肉を食べて

「うぇ〜、マズッ!」

お野菜を食べて

うぇ〜、マズッ!」


そこに生まれる思いは

どんな思いでしょう?


食べ物をいただくとき、

そこに尊い命があったことを忘れずに、

その命を敬い、

感謝の言葉をかけてあげられる人に

育ちましょう。


今日もまた、

食べられることへの感謝の言葉、

「ありがとうございます。
 
 感謝します。
 
 いただきます」


食べているときの

「美味しい!」という言葉。


そして食べ終わった後の、


「あ〜、美味しかった。
 
 ありがとうございます。
 
 ご馳走さまでした」

という「食べられたこと」への

感謝の言葉をかけてあげましょう。

もちろん、食べ残しをせずに。


食べ物が、

あなたの体を作ります。

あなたの体に姿を変えて、

あなたの中で生き続けます。


そして、

体の中からあなたを精いっぱい

応援してくれています。


あなたができる最高の恩返しは、

たくさんの生き物たちから

命のバトンを託された

あなたの命を、

いっぱいに輝かせること。


喜びに満ちた

人生を過ごすこと。


それが、

あなたと共に生きている

たくさんの命たちが、

いちばん喜ぶことなんです。


みんなの分まで、

命いっぱいに輝きましょう!

第67回      〜『結果思考』と『学び思考』〜     2013.6.26

『結果思考』と『学び思考』

『結果思考』とは、読んで字のごとし、

結果を求める。できた。か、できない。

成功。か、失敗。か。

『学び思考』とは、失敗か成功か、

結果はあまり重要でなはく、結果までの

過程を楽しむ。

上記二つのグループに子ども達を分けて、

一枚の絵を見せました。

そして、この絵を描いた親を演じてもらったのです。

その絵とは、一箇所だけ間違っているけれど、

その他は完璧な出来の絵でした。

『結果思考』だと想われるグループの子ども達は、

絵を見るなり、一箇所の間違いを非難しました。

「なんでここを間違うの?これがなかれば完璧なのに!」

失敗は悪いことだと想っているのです。

次に、『学び思考』だと想われるグループの

子ども達に絵を見せました。

すると、

「この絵はすごい!」「上手だよ!」

まずは、絵を褒める、認める言葉が最初に出てくるのでした。

私は、この実験の話を聞いて想ったことは、

子どもは、親が考えて考え方に似てくる。

ということです。

もちろん『結果思考』が求められる場面は日々の中で

たくさんあります。

それは、『命』に関わること。

道路に飛び出さない。などの事柄は結果が重要です。

『結果思考』から『学び思考』へと、考え方を

変えていくことももちろん可能です。

それは、子どもどうしで関わること。遊ぶこと。つづく

第68回      〜『ピアノ』〜     2013.7.3

「60歳になってからピアノを始めました。」

64歳 おじいちゃんのお話。
...
おじいちゃんの奥さんは、ピアニストで

ピアノの先生、ピアノが大好きでした。

でも、34歳のとき、病気で亡くなってしまいました…

おじいちゃんは、若かりし頃、全くピアノには、

興味がありませんでした。

記憶に残っているのは、

楽しそうにピアノを弾く奥さんの面影。

それから26年後、無性にピアノが弾いてみたい!

という想いで、ピアノを始めました。

今は、ショパンに夢中です。

奥さんが大好きだったショパン。

一日中家の中で、流れている音楽になりました。

私は、子ども達と毎日過ごす中で、

私が楽しいと想って、森に通う姿を

子ども達が大人になってから、ふと思い出して、

子どもを、森へ連れて行くだろう姿を

想像すると、嬉しくてたまりません。

きっと、おじいちゃんの奥さんも天国で

おじいちゃんがピアノを楽しむ姿を

微笑んでみていることでしょうね〜。

第69回      〜『向上心』〜     2013.7.3

ある鞄屋さんのカタログの

言葉にグッときました。

以下転記します。

 

若手職人 5年目

「もの作りは繰り返しの

ようで毎日違う。できなかった

ことができるようになった時は

嬉しくなります。先輩方の凄い

ところは、常に自分を更新して

いるところ。僕らの意見を聞いて

新しい方法を試したり、柔軟で

貪欲なその姿勢を本当に尊敬

しています。」

ベテラン職人 42年目

「若手のみんなは、練習の為に

自分から居残りをしたり、

とても研究熱心。意見を伝えて

くれるから、よく一緒に話あって

いる。」

 

give&give

お互い、向上心があれば、

さらに成長できるのだろう。

第70回      〜『10ヵ条』〜     2013.7.24

デンマークサッカー協会

少年指導10ヵ条。

子育てに応用できることが多いです。

1 子ども達はあなのモノではない。

2 子ども達はサッカーに夢中だ。

3 子ども達はあなたとともに

  サッカー人生を歩んでいる。

4 子ども達から求められることが

  あっても、あなたからは求めてはいけない。

5 あなたの欲望を子ども達を介して
 
  満たしてはならない。

6 アドバイスはしても、あなたの考えを

  押し付けてはならない。

7 子どもの身体を守ること。しかし、

  子ども達の魂まで踏み込んではならない。

8 コーチは子どもの心になること。しかし、

  子どもに大人のサッカーをさせてはいけない。

9 コーチが子ども達のサッカー人生をサポートする

  ことは大切だ。しかし、自分で考えさせる

  ことが必要だ。

10 コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、

  勝つことが大切か否かを決めるのは子ども自身だ。


第71回      〜『ムヒカ大統領』〜     2013.7.24


ウルグアイの『 ムヒカ大統領 』は口だけではない

実行を伴う政治家で、個人資産を87%寄付して家と

トラクターだけで暮らしている『 世界で最も貧乏な大統領

』と呼ばれています。

彼の個人資産は、ワーゲン(1987年製のビートル)のみで、

大統領公邸には住まずに、首都郊外の住居に暮しています。

ウルグアイの大統領の月収は日...本円で約97万円、

同国の平均月収は約6万円です。しかし彼はそのほとんどを寄付し、

同国の平均年収しか受け取っていません。

理由は、自分が得たお金を貧しい人と企業家のために役立てて

もらいたいからで、彼が国民から支持を受けるのも頷けます。

【 ムヒカ大統領のリオ会議スピーチ 翻訳文 】

会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。

ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に

感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した

快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。

国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の

決議を議決しなければならない素直な志をここで

表現しているのだと思います。

しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。

午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と

世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?

現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車を

インド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を

別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を

世界の70億?80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるの

でしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、

即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を

作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、

このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会

にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?

あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのでは

ないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの

世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?

どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するための

ものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は

環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。

逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。

私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。

幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、

すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品や

ライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会の

モーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。

消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けが

みんなの前に現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、

できるだけ多く売らなければなりません。ということは、

10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか

売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに

良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために

「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのに

お気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を

別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロール

しなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、

これは政治問題です。

昔の賢明な方々、エピクロス、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、

無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。

私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、

みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、

改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの

国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。

ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。

こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。

そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった

人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?

バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、

ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。

私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?

私の言っていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するもので

あってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。

愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを

持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、

人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを

覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました。

【 ムヒカ大統領の演説をもう一度 】
http://matome.naver.jp/odai/2136616014390190101

第72回      〜『寒天ゼリー』〜     2013.8.6

夏風邪で、ノドが痛い

ようで喉越しの良いもの

しか食べられない長男(5歳)。

祖母が作ってくれた

寒天ゼリーを食べようと

... したとき、弟(1才)が、

兄の寒天ゼリーを食べたくて

大号泣>_<

兄 「弟は、まだごはん

食べ終わってないからさ?

本当はデザートまだ食べられないんだよ〜

でも… じゃあ最後の一口ごはんを食べたら、

寒天ゼリー弟に食べさせて

いい?お父さん?」

父(私)「いいよ。弟が

もう一口だけごはん食べたら、

あげよう。寒天ゼリー。」

ところが弟は、ごはんは

いらない!寒天ゼリーよこせ?!

またまた大号泣。

父(私)「お兄ちゃんだけ寒天ゼリー

食べていいよ。弟は、わがまま

言ってるから、食べさせなくて

いいから!」

兄「じゃあ? 俺も寒天ゼリー

食べなくていい!俺ばっかり

食べたら、弟可哀想だもん…」

なんでこんなに優しいんだろう?

大号泣する弟に、なんとか最後

の一口を食べさせようと、スプーン

に、ごはんと寒天ゼリーをのせたり、

おもちゃで、ご機嫌を取ろうとしたり、

あれこれチャレンジする兄。

そうしてるうちに、弟は、

最後の一口を口に運んだ。

その瞬間、兄

「お父さん!弟ごはん食べたから、

寒天ゼリーあげていいでしょ!

やっぱり、俺も食べる!」

二人でニコニコしながら

食べ始める(^_^)

弟想いの兄。

そんな兄ちゃんが大好きな弟。

名コンビです(^_^)

第73回      〜『森での日々』〜     2013.8.23

今日も森へ。

今日は、暑さが和らぎ散歩日和。

森には毎年、夏になるとバッタや
...
カマキリなどで大賑わい!

でも、今年はなかなか見つけら

れなかった。。。

今日も森に向かっている道中

「今日こそ、かまきりいるかな〜

バッタ捕まえられるかな〜?」

心躍らせる子ども達。

森の広場に到着するなり、

虫の好きな男の子、女の子は

走って虫探し!

「こっちにいた〜!おっきい〜!」

Bくんが言うと、

「こっちにもいた〜 私の

捕まえたバッタの方が大きくて

強そうだよ!」

C子ちゃんが言う。

ここまでは、いつも見られる展開。

今日は、今までなかなか大きい虫を

捕まえられなかったDくんが

虫を捕まえて、みんなのところへ

持ってきた。「ねぇ〜 見てみて〜!」

みんなは、虫の大きい小さいより、

Dくんが虫を捕まえられるように

なったことを認め、褒める。

「すご〜い!Dくん、虫を

捕まえられるようになったんだね〜!」

Dくんはニッコリ大きく頷く

「うん!!!そうだよ!!!」

自信を持てるようになる。とは、

このような経験を繰り返していくこと

なのだろう。以前は、虫を捕まえたくても

捕まられず悔しい想いをしていたDくん。

でも、やっと捕まえられるようになり、

みんなに認めてもらえた。悔しい想いを

したことの積み重ねがあったからこそ

だからだ。みんなも、人を認める、褒める

ことで、相手は嬉しい気持ちなになることを

学んでいく。

この一連の事柄を、大人が子どもに口で

教えることは非常に難しいだろう。

自然の中で、友達の中で、何度も何度も

悔しい想いを繰り返しながら

身に付いていくもの。

森で学ばせてもらっている日々です☆

第74回      〜『手を引っ張られる』〜     2013.9.13

昨夜のこと、

私が台所で洗い物を...

していると、

お風呂場から大きな声が

聞こえてきた。

「お父さんちょっときて?!」

声の主は、長男六歳。

「待って?すぐ行く?!」

と、私は言いながらも、

お風呂場へ行かずに台所で

皿洗いを続行している間、

お風呂場からは何度も

大きな声で、

「早くきて??!!!」

すると、リビングで遊んで

いた次男(一歳九ヶ月)が

台所に走ってきて、

私の手をグイグイ引っ張る。

連れて行かれた場所は、

お風呂場。

「早くお兄ちゃんのところへ

行け!」と、言わんばかりに。

本当に、お兄ちゃんのことが

大好きな次男です(^_^)

第75回      〜『趣味読書』〜     2013.9.13

私の趣味の一つ 読書。

月に数冊読むので、一年では

けっこうな数になります。

そんななかでも、

この一冊は凄かった!

面白くて、あっと言う間に

読み終わりました。...

『理念を現場で活かすには?』

『社風が大切』

『人間関係の良さで会社は、

大きく変われる』

『大切なことは

一万回でも繰り返す』


『先義後利』

半年に一度は、

読みたい本です。

第76回      〜『確信』〜     2013.9.13

子育てに関する勉強会だけでなく、

さまざまなジャンルの勉強会、講演会に

参加させていただいてます。

特に、経営者の方々が集まる勉強会に

参加させていただき、たくさんの方々の

お話を聞いて感じることは、

『仕事と子育ては非常に似ている』

子育てを楽しんでいる人は、

仕事も楽しんでいる人が多い。

つまり、子育て業界から、経済界に

有益な情報、ノウハウ、何よりも

仕事に対する『あり方』を発信し、

役立ててもらうことは可能である。

「私達の業界は経営的に大変なので、

助成金の額をアップして欲しい!」

と、声を上げることも重要なのかも

しれないが、

私は、「子育てで学んだことは、

異業種の方々には、こんなふうに

応用していただければ、有益なのでは

ないでしょうか?」と、提案し、

気に入ってもらえれば、選択して

もらう。

そんな確信が日々強く感じられる

毎日です。

第77回      〜『そのこ』〜     2013.9.18

今日の絵本。

『そのこ』

世界には学校に通うことが

できず、危険な仕事をして

いる子ども達が

21億1500万人いると言わ

れてます。

カカオやコットンなど、

私たちの生活に馴染み

のある物がたくさん

あります。

我が子と同じ年頃の

子ども達が。

だからこそ、私に

できることは何だろう?

できることからコツコツ

一つずつつ。

行動に移す。

考え深い一冊でした。

第78回      〜『きれいな声』〜     2013.9.24

「なんでお父さんは、

じいじちゃん(義父)...

ばあばちゃん(義母)

と、喋るときは、きれいな声

なのに、じいちゃん(実父)

ばあちゃん(実母)と喋る

ときは、普通の声なの?

おれは、誰と喋るときでも

普通の声で喋るのに。」

長男六歳。

敬語を使って喋るのは、

きれいな声。らしい。

面白いな(^o^)

第79回      『大切』     2013.9.24

長男(6歳)は、生き物が

大好き。

今日も、おじいちゃんと

釣りに行って、鮒を釣って

きた。

我が家には、カブトムシ

メダカ カマキリなど

生き物をたくさん飼って

いる。なので、別れの

場面もたくさんある。

亡くなってしまうと、

土に埋める。

今日も、亡くなったカブトムシ

を埋葬。ふと思った。

使わなくなったおもちゃを

埋葬することはないけど、

生き物なら埋葬する。

なんか、こんな経験は、

子ども時代特に大切な

気がする。

第80回      『ファン』     2013.9.26

熱狂的なスマップファン。

Kくんのお母さん。

先日テレビでスマスマを見た。

「スマップの50曲メドレー...

すごく良かったですね〜!」

と、話すと、

「見てくださってありがとう

ございます!」

お礼を言われちゃいました。

さすがスマップ好き。

第81回      『瞬足』     2013.10.16

「お父さん〜 瞬足履いて

走ると、足速くなるんだって

だから欲しい!瞬足!」

長男(6歳)は喜んで瞬足履いて

保育園へ。

保育園で瞬足の話を4歳の

Aくんに話す。かなり

自慢気に。

するとAくん。

「瞬足履いても、足は

速くならないって、

お兄ちゃん言ってたよ!

瞬足より速くなれる

靴あるんだって。」

長男

「どんな靴?」

Aくを

「ナイキ!だって

オリンピックに出る人で

瞬足履いてる人いない

じゃん!みんなナイキ履いて

るし〜!」

凹む 長男…

子どもの世界。

面白い。

第82回      『一緒に泣く』     2013.10.16

次男 手足口病が

酷く、痛いし、

機嫌が悪く、大泣き(T_T)

「なんとかしてよ〜

お父さん!ハルタ可哀想

だよ〜……涙」

次男と一緒に泣く兄。

昨晩も、何度も何度も

口が痛くて、泣いて起きた

次男。その度兄も

起きて「大丈夫?

どこか痛いのか?

お父さんどうにかして!

痛いんだよ〜!」

次男を心配する。

「うるさい!」の一言も

言わない兄。何度起こされ

ようとも。

第83回      『おはようございます!』     2013.10.16

先日の朝、保育園前の道路を

掃除していたときのこと。

「おはようございます!」

元気のいい挨拶が聞こえてきた。

振りかってみると…

全身黒い服で

坊主にサングラス、

坊主なのに黒いヘアバンド、

そしてBMX。

いまどき(?)な

20歳ぐらいの男のだった。

一目では誰か解らなかった…。

すると男の子はサングラスを外し、

「おはようございますYです!

お久しぶりです!」と。

私は思い出した。

「あ〜!!! 久しぶり〜!

元気だった?」

男の子は卒園児のYだった。

Yは「おかげさまで、今年度

で専門学校を卒業して、

4月からは、就職先が決まりました!

今度、改めて保育園に挨拶に行きます!

じゃあ〜 学校に遅れそうなので、

失礼します!」

BMXで颯爽と去っていったyくん。

心を温めてもらった朝でした

第84回      『ボローニャ』     2013.10.16

イタリアのボローニャ。

人口37万人。

世界で一番美術館が多い街を言われている。

ボローニャには中小企業しかない。

従業員が300人を超えると、

二つに分ける。

たぶん職人文化の工房が

企業のモデルになっているので、

大きくしない方が良いと思っているのかも。

良いものをつくる街の職人が

街の誇りでもある。

しかも世界最高水準の品質。

大量生産大量消費ではなく、

いいものがその作り手たち、

あるいは使う人の生きがいとなる。

銀行は利益の五割を市民団体に

寄付しなければならない条例がある。

だから、みんなnpoの活動費に

しようと、どんどん銀行に預ける。

などなど。

世界には、いろんな都市があり、

いろんな『色』がある。

とっても勉強になります。

第85回      『暗号』     2013.10.19

次男 1歳10ヶ月。

最近しゃべり始めた。

面白い。

「メンメチーダイコリ!」

丁寧な感じで解説すると、

「水を頂戴。氷を入れてね。」

実際は、

冷蔵庫を叩きながら、

叫ぶことが多い。

「メンメチーダイコリ!」

なんかの暗号みたいで面白い。

第86回      『未来からのプレゼント』     2013.10.24


子ども達と関わる日々で、

最近感じることがあります。

私は子ども達からプレゼントを

もらっている。

しかも毎日。

子ども達は本当に、大人の真似を

するのが上手です。

真似て覚える。

例えば、毎日森に出かけ、

私が何も言わずに、落ちているゴミ

を拾うと、子ども達はすぐに

真似をして、たくさんのごみを

拾ってきます。

捨てた人が悪い。と非難するのではなく、

ゴミが落ちているから拾う。

あるとき、子どもに聞かれたことが

ありました。

「よしなる先生なんで、ゴミ拾ってるの?」

私 「きれいな方がいいでしょ。」

子ども 「ふ〜ん。そうだね。」

ある方に教えてもらった、

『やり方ではなく、あり方』。

この言葉は、子ども達といつも

一緒にいる私には、とってもしっくり

くる言葉です。

こんな子ども達が、大人になったときの

ことを想像したとき、

きっと今と同じように、ゴミが落ちていたら

拾う大人になるでしょう。こんな大人を

見て育つ子どもはきっと、またごみを拾う

でしょう。

私の何気ない日常の行為が、

こういったプラスの連鎖に繋がると

したら、嬉しくってしょうがない。

「未来を想い、嬉しくさせてもらえる

権利を、子ども達から日々もらっている。」

つまり、

『未来から毎日プレゼント』をもらって、

なおかつ、これが志事(しごと)に

なっている。

感謝するしかできません。

第87回   『なるほど』     2013.10.24

第88回   『第二の母』     2013.10.31

私が育ててもらっているお話。

私には、第二の母がいます。

それは、中学時代の保健室のs先生。

忘れもしない、中学の卒業式の帰り。

一冊の本と手紙をもらった。

手紙には、

「私は、あなたの第二の母です。

中学を卒業してからも、手紙を書いて

第二の母に送ること。

あなたのことを、ずっと想ってますよ。」

卒業式の帰り道、歩きながら手紙を

読み、ボロ泣きしたことを今でも

覚えている。

高校時代、どうしたって学校に行きたくなくて

手紙を書いたとき、

「悩んでばかりいるなんて、あなたらしくない

私のところに、会いに来なさい。

待ってますからね。」

こんな内容の手紙を、いくつももらい、

今でも大事にしまっています。

いつまでたっても、子どもは子どもらしい。

先日、会ったときも、

「あなたは恵まれている。

両親に感謝する心。

みんなに謙虚な気持ちで

接すること。」

ありがたいお説教(?)を

いつもされてます。

ホントにありがたい限りです。

写真は、私が高校一年のときに

もらったものです。

第89回   『先生はいいな〜…』     2013.11.7

「よしなる先生(男)はいいな〜…」

数年前、Bくん(5歳)に言われた言葉。

私 「なんで?」

Bくん 「だって〜 よしなる先生は

   毎日〜 子ども達と遊んでるのが

   仕事なんでしょ〜! ぼくだって

   お父さんと毎日遊んでいたいな〜!」

なるほどね☆ Bくん、もっとたくさんお父さんと

遊びたいと思っているんだろうな☆

後日そっと、この話をBくんのお父さんに伝えました。

第90回   『切り抜き』     2013.11.8

土砂降りのある日。

外に出られないので、

新聞広告をたくさん

出して、好きな記事を

ハサミで切り、画用紙に

貼ってみました。

「できたよ〜!」

食べることが大好きな

Mちゃん四歳の画用紙は…

真っ赤!

よ〜く目を凝らして見ると、

画用紙一面、牛肉の切り抜き!

「だって〜 いつも豚肉

ばっかりだから、お腹いっぱい

牛肉食べてみたい…」

と、Mちゃん(^_^)

さすが食べるのが大好き

なだけあるね!

牛肉だらけな画用紙が

飾ってある掲示板を見た

Mちゃんのお母さんは、

苦笑い(笑)

良い思い出です。

第91回   『親子さんからの手紙』     2013.12.11

食と森の保育園 しかま では、一年に一度

全職員の家族に、働いているところの写真を

送っています。今年は、来年の写真入りカレンダーを

作りました。実家を離れている職員には実家へ。

子どものいる職員には自宅へも。

直筆のメッセージを添えて。

いくつか、いただいたお手紙やメールを紹介します。

「カレンダーありがとうございます!母が毎年違う

子どもたちと写真に写っていて、それを見るのが

楽しいです!」 高校生より。

「カレンダーありがとうございます!本当に楽しく

子ども達と過ごしている様子がカレンダーから

見られます。毎日自炊しているみたいですが、

食にも少しずつ感心を持つようになったと思います。

先日、園から教えていただいた漬け物を、家でも作り

それを分けてもらいました。とても美味しくいただきました!」

50代の両親より。

「カレンダーありがとうございます。娘は40歳になってからの

勤務、どうして過ごしているのかと、常々気にかけておりました。

楽しそうに子どもに関わっている様子が伺えて、ほっと致しています。」

70代の両親より。

「カレンダーありがとうございます。私には3人の娘がおりますが

職場からこのような、働いている写真を送っていただいたのは

初めてです。ご配慮いただきありがとうございます!」

70代の父より。

「娘の写真付きカレンダーを送っていただきありがとうございました。

早速居間に飾っております。娘とは離れて暮らしておりますので、

時々連絡を取り合っていますが、今回送っていただいたカレンダーの

写真を観て、娘が子ども達と、イキイキ接している様子が解り、

改めて安心しました。そちらの園に、娘が勤めることができて

感謝しております。」  70代の父より。

自分の親が働く姿が観てみたい。

何歳になろうと、親にしてみれば子どもは子ども。

子どもを『想う』気持ちは、いつまでたっても同じ。

こんなに、喜びの声を手紙をいただき感謝です。

 

第92回   『気づく』     2013.12.27

今日も森へ。

一見何もないように見える竹やぶ。

確かに、遊具も、おもちゃもない。
...
しかし、毎日森に通う子ども達、

年長児ぐらいになると、

4年ぐらい毎日のように森へ。

春、夏、秋、冬。

季節ごとに、森での楽しみ方を

体で、感覚で覚えている子もいる。

そういう子にとっては、

「ここ(森)には、なんでもあるよね!」

ある人には、何もないように見え、

ある人には、何でもあるように見える。

この違いが、私にはたまらなく面白い。

1年ほど前には、「何もないから

つまんない…」なんて言って子も

1年後には、「なんでもあるよね!」

こんな子どもの変化がよく見られる。

「今日も良いものあるかな〜?」

から始まる、森での遊び。

良いものを探すというより、

良いものに『きづく』という

方が、言葉として近い気がする。

なぜなら、誰の目にも映っている

けれど、気づく人、そうでない人がいるから。

話はちょっと飛んでしまうが、

『幸せ』も同じことなのだろう。

確かに、誰の目の前にもあるの

だろうけれど、

気づく、

気づかない、

ちょっとした差が出る。

今年一年子ども達に

また一つ良いことを

教えてもらいました☆

感謝。

第93回   『キングカズ』     2014.1.8

キングカズこと、三浦和良の言葉です。

「学ばないものは人のせいにする。

自分に何が足りないかを考えなら、

学びつつある者は自分のせいにする。

自分に何が足りないかを知っているから。

学ぶことを知っている者は

誰のせいにもしない。

常に学び続ける人でいたい。」

同感です!

第94回   『おしごとがんばってね〜』     2014.1.31

毎日、森に向かう途中で

学校を建てる工事が行なわれています。...

工事車両がよく通るので、

警備員の方が常駐しています。

数人の3.4歳の子ども達は、毎日ここを

通るたびに、大きな声で

「おしごとがんばってね〜!!!」

と警備員さんに声をかけています。

1.2ヶ月ごとに、警備員の方は

変わっていきます。

ある年配の警備員のおじさんは、

「長いこと、警備員をやっているけれど

子ども達に、こんなふうに声をかけられた

ことは今までない。本当にありがとうね!」

逆にお礼を言われました。

もちろん、保育者が子ども達に

「言いなさい!」と言ってるわけでは

ありません。

毎日、子ども達に優しい気持ちに

してもらえます☆

第95回   『とっても楽しい現場だった』     2014.1.31

数年前、私の保育園の隣の家が

取り壊されたときのこと。...

一歳児クラスの窓から、

毎日、子ども達の大好きな、

ショベルカーが工事しいる

ところを見ていました。

数日間続いた工事だったので、

窓から子ども達が、工事の人たちに

手を振ったり、

声をかけたり。

仲良くなっていました。

1歳児担任のB先生は、

工事の方々に、よく見えるように

子ども達が塗り絵をした絵や、

「いつもありがとうございます!」

と書いた紙を、窓に張って、

感謝の気持ちを伝えていました。

工事最終日。

「あの〜…」

工事の方々が保育園に来て、

「いろいろありがとうございました!

本当にこの現場は楽しかったし、

嬉しかったです。子ども達に最後

『ありがとうを伝えたかったんですけど…』」

あいにく、お昼寝中だったので、

子ども達には直接会うことはできません

でしたが、工事の方々の気持ちを

子ども達にも伝えました。

こんなやりとりって素敵だな〜☆

ふと思い出しました。

第96回   『自分で』     2014.1.31

今から5年以上前、家を建てたいと思い、

私は、奥さんと沢山の住宅メーカさんや...

展示場を休みの度に、廻っては

いろいろ話を聞いていました。

私は年齢より若く見える(!?)

半袖、半ズボンの勝俣スタイルで

訪れたせいか、

ある大手住宅メーカーの展示場に

言ったときは、

「あっ お金が溜まったたら、また起こし下さい。」

なんて言われたこともありました(笑)

家を買う。たぶん一生で一番高い買い物

だと想い、住宅メーカーとして、どんなことを

想い、どういった方向に進みたいと考えているのか、

『志』が、私の想いと近い住宅メーカーさんに

ぜひ、お金をお支払いしたいと考えていました。

そんなとき、めぐり合ったのが

(株)建築工房 零 という工務店でした。

何がすごいって、そんなにお客さんの

こと考えていいの?と、私が思って

しまうほど、私の意見を取り入れてくれました。

しかも、当初は新築を考えていたのですが、

結局、中古物件を購入し、できる限り

自分の手でリフォームしたい!

と、私の想いを伝えると、零の社長は

「いいと思います!しかまさんが

できるところは、自分でやってください!」

と言われました。

なので、当初の見積もりよりも、

全然低価格。。。

「零の利益あるんですか?」

と訊ねたことも。。。

「家は、自分できるところは

自分で手をかけた方が、

愛着が湧き、大事に使いたいと

思うはず。だから、

しかまさんのできるところは

自分でリフォームしてみては?」

あれから5年以上が経過、

我が家は、まだまだ未完成な

ところがありますが、

かなり、楽しく毎日を過ごしています。

そして、今では、

建築工房 零 住まい手の会会長という

役も仰せつかりました。

お金ももちろん大切です。

でも、どんな『想い』が自分の仕事には

あるのか?

本当に勉強させてもらいました☆

第97回   『今日の一文』     2014.2.14

私が毎日フェイスブックに書いている一文です。

今日の一文。14

「想像力は知識よりもずっと重要。」

理詰めで物事を考えた結果に何かを発見したことは

、ただの一度もなかった。アインシュタイン。 

納得。

今日の一文。15

『「美しい景色を探すな。景色の中に美しいものは

必ずある。」日常の中にこそ、美しいものはある。

美しいものに気付く。日常の中にあるのだから。』

納得。

今日の一文。 16

「『目標が、その日その日を支配する。』

富士山に登ろうとする一歩、近所のコンビに

まで行こうとする一歩。同じ一歩でも、

覚悟が違う。どこまでいくつもりか、

どこまで登るつもりか。」納得。


第98回   『調査月報』     2014.2.18

日本政策金融公庫 調査月報 2014.2月号

で、食と森の保育園しかま の特集が

掲載されています。日本政策金融公庫の

ホームページからもご覧になれますので、

宜しかったら読んでみてくださ〜い☆

第99回   『エデュカーレ』     2014.2.18

エデュカーレ 2014.1月号に、私(四釜喜愛)が、塾長を

している、子育伊達塾 の特集が6ページに渡って

載っています。仙台の男性保育士、男性幼稚園教諭の有志

約30名が在籍している、『子育伊達塾  幼児部会 例会』の

様子や、展望など。これからどんどん、子育ての楽しさを

全国へ発信していきま〜す☆

 

第100回   『〜ために、から、〜おかげで』     2014.2.18

「こどものために!」と、想い続けて働いていた約5年間、

「こどものおかげで。」と、想えるようになって働いている5年間。

仕事が志事(しごと)になり、楽事(しごと)になってきた。

私が、幸せだから、きっと、私を見ているだろう、周りの人たちも

幸せを感じてもらえる。

幸せは、一人よがりでは成り立たない。

私の行動で、だれかが喜んでくるから

私は嬉しい。

第101回   『今日の一文25』     2014.2.26

 

『環境が人間を作るのではなく、人間の心構えが環境を作るのです』納得。

 

第102回   『楽しみ』     2014.2.27


『楽しみ』

園では、毎日、給食の写真やエピソード、

その日の森での活動などを、一枚にまとめて

玄関に貼ってます。この写真を見て、

Bちゃんのお母さんが、今日連絡帳に

こんなことを書いてきてくれました。↓

『昨晩は、久しぶりにシュウマイを手作りしました。

B(4歳)は、「お店みたいで美味しいし、家で

作るとたくさん食べられるからね〜!」と、

喜んでくれました。手作りは手間がかかるけど、

やっぱりいいな〜と思いました。先日、保育園の

玄関の写真で、手作り餃子を2時間以上かけて

包みました。と、書いてあるのを見て、日頃の時短料理

を反省し、シュウマイを作ってみました。

いつも温かく、おいしい給食をありがとうございます。

毎日、玄関の給食メニューの写真を見ることが、

私の楽しみの一つです。』

何気ないことで、喜んでもらえる。そして、

伝えてもらえる。嬉しいですね〜☆

第103回   『朝6時…』     2014.4.11

 

近所の森林公園を朝ジョギング中、

いつも大きなビニール袋いっぱいに、

...ゴミを拾って歩いている、おじいさんに

会います。

「おはようございます!」

いつも挨拶を交わす程度です。

きっと、近所に住んでいる方なんだろうな〜。と、

私は思っていました。

ある朝、私は用事があって、まだ薄暗い朝5時半ごろ

車を運転していました。

そのとき、森林公園から1.5キロ以上

離れている場所で、道路のゴミを拾っていたのは、

森林公園でいつも会っているおじいさんでした。

まさか、こんな遠くからいつもゴミ拾いをして、

あるいているなんて! 

驚きと、尊敬の気持ちが湧いてきました。

この次の日から、私も真似っこして、

保育園の子ども達と、毎日森へ散歩に行くときに、

ビニール袋とトングを持ってゴミ拾いを始めました。

ゴミ拾いを始めてから、数週間後、

あることに気が付きました。

ゴミ拾いを始める前は、道路や森に、ゴミが

落ちていないことは、『当たり前』だと思って

いました。

しかし、ゴミ拾いを始めてみると、

どうではないことに気が付いたです。

「ひょっとすると、森林公園で会うような

方が、森や道路のゴミを拾ってくれているの

かもしれない。」つまり、

ゴミがない、きれいなことは『当たり前ではなく

感謝すべきこと』。

『有難いこと』だと想うようになりました。

毎朝ゴミ拾いをしているおじいさんから、

とても大切なことを教えてもらいました。

第104回   『優しさは連鎖する』     2015.2.5

 

『優しさは連鎖する』

昨日の出来事です。

お天気が荒れた翌日は、

...

森には、子どもたち的に

かっこいい枝がたくさん

落ちています☆。

4歳児のBくん

「かっこいいでしょ!」

素敵な枝を友達の

4歳児Cくんに

見せていました。

すると、Cくん

「ちょっとかして!」

Bくんから枝を奪い

逃げて行きました。

Bくん「Cくん!かえしてよ!」

Cくんは、なかなか

返してくれません。

Bくんが何度も、

「かえして!!!」

と言うと、Cくんは

枝を、ちょっと

意地悪に放り投げました。。。

私は、Bくん怒るだろうな〜…

と、想いながら、遠くから

見ていました。

するとBくんは、

枝を拾ってCくんの

ところに行き…

「Cくん。かっこいい枝欲しいの?

一緒に探そう!」

怒るどころか、

Cくんと一緒に探しに☆

Cくんも、Bくんに

怒られるだろうと想っていたのか、

一瞬不思議そうな顔をしてましたが、

すぐに嬉しそうな表情に。

この出来事から数分後、

Cくんは、

「良いもの見つけたよ〜!

さっきDくんが探してたもの〜!」

Dくんのところへ、

頼まれたわけでもないのに、

良いものを届けていました。

きっと、

Bくんの優しさが

Cくんの心を動かしたのだと。

優しさは連鎖する☆

 

 


 

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